水平二連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:51 UTC 版)
「ニッコー (散弾銃)」の記事における「水平二連」の解説
銃器の歴史(英語版)上、英国で殆どの機構が発明された元折水平二連銃は本質的に製造・量産が難しい形式とされているが、ニッコーは国内他社が数多く手掛けた一段ダボ(単一止め)の普及価格帯の製品をあまり製造せず、専ら複雑で量産が困難な形式を手掛けた事が特徴である。 ウィンチェスター M23 - ニッコー・ブランドでもニッコー M23として販売されていた。閉鎖機構はオーソドックスな二段ダボ(二重止め)方式。 パーカー・リプロダクション - 閉鎖機構に英国のウェストリー・リチャーズ(英語版)が発明したドールズ・ヘッド(人形首)方式を採用した、パーカー・ブラザーズ社の高級モデルの再生産に挑んだもの。機関部と銃身を複雑な形状のほぞ継ぎで固定するドールズ・ヘッドは、W.W.グリーナー(英語版)が発明したグリーナー・クロスボルト(横栓三重止め)方式よりも遙かに生産の難易度が高いとされており、その独自性と摺り合わせ調整の難しさからオリン晃電社がリプロダクションに成功するまでは「機械的な量産は至難の業」とまで云われていたとされる。パーカー水平二連のコレクター団体であるパーカー・ガン・コレクターズ・アソシエーション(PGCA)によると、オリジナルのパーカー水平二連は10種類の等級で区分されたドールズ・ヘッド方式のものと、ドールズ・ヘッドを省いて製造されたパーカー・トロイと呼ばれる最廉価版が存在したが、パーカー・リプロダクションではこの11等級のうち第2等級のA-1、第5等級のBH、第7等級のDHの3種類が無鶏頭(英語版)・エジェクター付モデルとして製造され、交換チョーク(英語版)モデルや軟鉄散弾(英語版)対応モデルなども用意されていたが、価格が非常に高価であった為、オーケー工業倒産後も1997年頃まで在庫品が販売されていたという。 クラシック・ダブルス M201 - ウィンチェスター M23をベースに、二段ダボ方式を改良した独自の閉鎖機構を備えたモデル。オーケー工業の末期に設計された為、上下二連のM101と比較して非常に少数しか製造されず、CVC社での再生産も行われなかった。なお、本銃の閉鎖機構は二段ダボの一段目にロッキングラグを兼ねるエジェクター操作ラッチを設けているという点がパーカー水平二連と類似しており、製造コスト削減の為に上級グレードで用いられていたT字型のドールズ・ヘッド構造を省いて製造されたパーカー・トロイの手法も参考にして設計されたものとみられる。
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水平二連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 22:43 UTC 版)
元折単身銃を二連射出来るように、銃身を横に二本並べた物。上下二連に比べて機関部と閉鎖機構をコンパクトに出来る為、軽量で野外での鳥撃ちに適しているとされる。チョークは伝統的にフルとモデの組み合わせの銃が多く、左右銃身の撃ち分けが瞬時に行えるように引金が2本付いている「両引き」の銃が多いのも特徴の一つ(セレクター式1本引金の物は「単引き」と言う)であるが、それ故に近年のクレー射撃に供するのにも余り適していない。また、閉鎖機構が小型な分強度が弱く、重装弾を使用すると閉鎖機構に故障が発生しやすい事。全体的に軽量故に銃口の跳ね上がりが起きやすい事、単・両引き両方の需要に応える必要があり在庫管理に手間が掛かる事などから、最近では生産を行うメーカーは少なくなっている。
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