民間開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 19:28 UTC 版)
「各国初の軌道投入の年表」の記事における「民間開発」の解説
アメリカ合衆国 オービタル・サイエンシズ社は1990年4月5日のペガサスの打ち上げで独自開発したロケットで軌道投入に成功した最初の会社となった。オービタル社は国際宇宙ステーション(ISS)の補給計画に参加している民間企業主体であり、2013年9月18日にアンタレスでシグナス Orb-D1の打ち上げを行っている。 アメリカ合衆国 スペースX社は民間資本で開発されたロケットの利用でロケットを軌道に投入した2社目の会社となった。最初の打ち上げ成功は2008年9月28日にマーシャル諸島のオメレク島(英語版)からファルコン1号で行われ、アメリカでの初打ち上げは2010年6月4日にケープカナベラル空軍基地からファルコン9でドラゴン宇宙船評価機(英語版)として行われた。ドラゴンは補給目的で2012年10月11日にISSとドッキングしている。 アメリカ合衆国/ ニュージーランド アメリカとニュージーランドに社を構えるRocket Lab社は、エンジン製造に3Dプリンターを使用するなど先進的な技術を用いたエレクトロンロケットを開発し、カンタベリー地方のBirdling's Flat射場より2018年1月21日に打ち上げを行い、3機の衛星を低軌道へ投入することを成功させた。これは、民間の射場より発射されたロケットが衛星軌道へ到達した最初の事例ともなった。 中国 i-Space社 (Beijing Interstellar Glory Space Technology Ltd) が2019年7月25日に酒泉衛星発射センターよりHyperbola 1ロケットによってえ複数の小型衛星を地上300kmの軌道への投入を成功させた。 中国 Galactic Energy社は、2020年11月7日に酒泉衛星発射センターよりCeres-1個体ロケットによってTQ 11衛星を太陽同期軌道への投入を成功させた。 アメリカ合衆国 ヴァージン・オービット社は、2021年1月17日にランチャーワンによってNASAから委託された10機のCubeSatを低軌道への投入を成功させた 将来の計画 日本 植松電機がCAMUIロケットによる軌道投入を目指しているとされるが、打ち上げ実績は高度10kmにも達していない。 日本 インターステラテクノロジズ(旧・SNS)がZERO (ロケット)ロケットによる衛星の軌道投入を2023年を予定している。2019年にはMOMO (ロケット)ロケットにて日本の民間企業初の宇宙空間に到達している(衛星の軌道投入は行っていない)。植松電機とともに北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)を射場としている。 日本 スペースワン(キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行による共同出資会社)が衛星の軌道投入ロケットを開発している。 オーストラリア's en:Gilmour Space TechnologiesがErisロケットによる2022年の軌道投入を目指している。 イギリス en:Orbexが2022年の打ち上げを目指している。 アメリカ ブルーオリジンがニューグレンロケットによる2022年の軌道投入を目指している。 スペイン en:PLD Spaceがen:Miura 5ロケットによる2024年の軌道投入を目指している。 フィリピン en:OrbitXがバイオ燃料ロケットのHaribonによる軌道投入を目指している。
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