橘未稀
橘未稀(たちばな みき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/07 13:42 UTC 版)
「弁天様には言わないで」の記事における「橘未稀(たちばな みき)」の解説
武産(たけむす)高校へ通う2年生の男子生徒。通称「ミキ」。喘息を患う病弱な体質と小柄で華奢な身体つきのため猫田らからいじめを受けるが、他人を傷つけることを拒む勇気と他人を気遣う優しさ、それに克己心を持つ性格。あるとき、いじめられているところを助けられた縁で知り合った十兵衛から譲られた宝燈を、よく通う古びた社に祀られた仏像(毘沙門天像)に捧げ、意図せず毘沙奈の封印を解いた。突然現われた彼女を当初は幽霊と思い込み、仙人と知ってからも敬遠したが、彼女と出会って間もなく、密かに憧れる藤崎の様子を格技場で見ていたところを猫田らに見つかり、坂口らを加えた暴行に遭う。それは坂口に投げ飛ばされ発作を起こした状態で薬も与えられず、衆人環視のなか衣服を一枚残らず剥ぎ取られるもので、理不尽な暴力の中、周囲で嘲笑する男子生徒に混ざり、今まで心の支えであった藤崎までもが笑う(実は猫田と談笑していた)姿を見て絶望し、心を閉ざして生きることを放棄しようとした。直後に駆けつけた毘沙奈の強い説得によって意識を取り戻すと、これまでの“逃げ”の姿勢から決別すべく、いきなり坂口に決闘を申し込んだ。対決に備えるにあたっては毘沙奈の術に頼ることはせず、代わりに彼女に格闘技(プロレス技)の指南を請うた。決闘では、以前かけられた術の影響で動体視力の向上した序盤こそ優勢だったものの、その効力を失ってからは一方的に攻め立てられ、坂口の体勢を崩して得た唯一の勝機であるブレーンバスターも相手を気遣って背中から投げたため形勢を覆せず、逆に坂口得意の片羽締めを受けて満身創痍となる。それでもなお立ち上がり闘志を失わぬ姿は、猫田の取り巻きを含む観衆を感動させ、彼らの自分に対する見方を変えさせたが、結局、坂口の腕挫十字固を受け、観衆の声援に応じてギブアップした。坂口との対決後、一躍英雄視されるが、そんな中で自分を支える毘沙奈に惹かれていき、仙術によって実力以上の活躍をすることに負い目を感じながらも、彼女を喜ばせようと術によるスーパースターを演じる。弁天に釘を刺された毘沙奈から突き放されてもなお彼女への思いを貫き、ついには彼女に人間へ戻ることを決意させた。その後、大黒の助言に従って仙人それぞれから廻鍵を得るべく毘沙奈と共に彼らの願いをかなえる中で、弁天の願いに沿って亮を世界的成功へと導くべくブルーベルベットに加わった。
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