桐生冬騎(きりゅうふゆき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 04:21 UTC 版)
「理央の科学捜査ファイル」の記事における「桐生冬騎(きりゅうふゆき)」の解説
主人公その2。六甲大学理学部の3回生で奨学生。病的なまでに端麗なメガネの青年。阪神・淡路大震災において家族全員を失い天涯孤独の身の上となる。その後、恋人となる槇原留美と出会い天涯孤独となって冷えた心が少しずつ癒されかけていたが、その矢先の1998年12月24日に起こったトラック事故に留美が巻き込まれて即死。その事実を受け入れきれず、死体を抱き締めたまま1週間コールドルームに閉じこもり、最後には眠った隙に彼女の遺体から引き離されたという過去を持つ。その後1999年9月に在籍していた六甲大学の法学部から理学部に理転。分子生物学教室のゼミに所属し、生物の生と死の真理に近づいて自らの生きる意義の答えを見出そうとしている(彼自身が聡明な人間であったが故に、もともとの専門であった法学も倫理も宗教でさえ、彼を救う事が出来なかったため)。 研究の目的と内容が「生と死」とその「意義」であるが故に死体に対して異常なまでの興味を示す。そのために非常に誤解されやすいのだが、素の彼自身は非常に心優しく繊細でデリケートな精神の持ち主である。決して世間で言われるような生きることを放棄してしまったかのような幽霊じみた変人ではなく、深い悲しみと故に限りない優しさを湛えたその心は理央を強く惹きつける事となる。 結局、科学は彼に生命の真理の答えを未だに与えてはいないが、その片鱗をもって事件に苦しむ人々を救うことが出来ることを素直に喜んでいる。また、自らが大事な人間を運命の御手によって奪われた悲しみを知るが故に、人が人を害する(ありていに言えば殺す)ことを信じられず、それを成せてしまう者を誰よりも深く憎む。
※この「桐生冬騎(きりゅうふゆき)」の解説は、「理央の科学捜査ファイル」の解説の一部です。
「桐生冬騎(きりゅうふゆき)」を含む「理央の科学捜査ファイル」の記事については、「理央の科学捜査ファイル」の概要を参照ください。
- 桐生冬騎のページへのリンク