朝紫【アサムラサキ】(食用作物)
登録番号 | 第6504号 | |
登録年月日 | 1998年 7月 2日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | 朝紫 よみ:アサムラサキ | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 東正昭 山口誠之 小山田善三 春原嘉弘 小綿寿志 田村泰章 横上晴郁 佐々木武彦 阿部真三 松永和久 岡本栄二 狩野篤 池橋宏 荒木均 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「タツミモチ」×「BP-1」(インドネシアの紫黒米品種)F1に「中部糯57号」を交配,そのF6に「奥羽331号」(後の「ふくひびき」)を交配して選抜,育成された固定品種であり,育成地(岩手県盛岡市)における成熟期は早生の晩,ふ先色及び芒色が紫,玄米の形がやや細長く,粒色が暗紫の水稲,糯種である。 草型は中間型,稈長はやや長,稈の細太,剛柔及び止葉の直立の程度は中である。葉身の色は葉縁紫,穂長は短,穂数はやや少,粒着密度はやや密である。穎色は黄白,ふ先色は紫,芒の有無と多少は少,芒色は紫である。玄米の形はやや細長,大小は小,粒色は暗紫,精玄米千粒重は小である。出穂期及び成熟期は早生の晩,穂発芽性及び耐倒伏性は中である。いもち病圃場抵抗性はPi-a,白葉枯病圃場抵抗性は弱である。 「ヒメノモチ」と比較して,葉身の色が葉縁紫であること,ふ先色及び芒色が紫であること,玄米の粒色が暗紫であること,精玄米千粒重が小さいこと,いもち病圃場抵抗性がPi-aであること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和59年に熱帯農業研究センター(現在の「国際農林水産業研究センター」)沖縄支所(沖縄県石垣市)において,「タツミモチ」に「BP-1」(インドネシアバリ島在来の紫黒米品種)を交配,60年に宮城県古川農業試験場(宮城県古川市)において,その雑種第1代に「中部糯57号」を交配,63年に東北農業試験場(岩手県盛岡市)において,その雑種第6代に「奥羽331号」(後の「ふくひびき」)を交配し,平成2年に雑種第4代で個体選抜,以後,系統育種法により選抜,育成された固定品種である。4年から生産力検定試験及び特性検定試験を行い,5年以降「奥羽糯349号」の系統名で地域適応性を検討し,6年にその特性を確認して育成を完了したものである。6年は雑種第8代である。 |
朝紫(奥羽349号)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 21:39 UTC 版)
バリ島在来品種の粳種黒米と、日本の糯種品種である「タツミモチ」及び「ココノエモチ」を交配した黒米系統(東糯396)に更に「ふくひびき」を交配して、農研機構東北農業試験場育成された糯の品種。早生で収量に改善がみられる。日本では東北地方中南部以南での栽培に適している。完全に精白すると白米と同程度に白くなる。
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