旧暦2033年問題
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旧暦2033年問題(きゅうれき2033ねんもんだい、中国語: 2033年問題; 拼音: 2033nián wèntí)とは、西暦2033年秋から2034年春にかけて、日本の旧暦の月名が(天保暦本来の方法で)うまく決められなくなる問題のこと。陰暦2033年問題、2033年旧暦閏月問題ともいう。1844年(天保15年)に天保暦が制定されて以来、このような不都合が生じるのは、2033年秋 - 2034年春が最初である。
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旧暦2033年問題
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詳細は「旧暦2033年問題」を参照 2033年に、天保暦の置閏法が破綻する事態が生ずる。グレゴリオ暦(西暦)2033年8月25日〜2034年3月20日の7か月(これらを便宜的にa月からg月とする)に旧暦の8・9・10・11・12・1の6か月と閏月1つを置くことになるが、天保暦の月名決定のルールを適用すると、 閏月を置くべき候補がa月・e月・g月と3つも出現する。 この年、中気の「秋分」を含む月b月と「冬至」を含むd月の間には1か月しかなく、「『秋分』を含む月を8月とする」「『冬至』を含む月を11月とする」という規定をそのまま適用することが不可能になる。 すなわち、旧暦9月と10月を決めることができなくなる。この問題については、国立天文台の元天文台長や「暦計算室」員、国立民族学博物館名誉教授、カレンダー出版物の業界団体の長などを理事長・理事・学術顧問などに迎えている社団法人・日本カレンダー暦文化振興協会が、2014年7月以来、この問題に関する学術シンポジウムを開催し、問題の所在についての啓蒙と周知、対策案についての検討などを行っている。同協会が2015年8月に発表した見解によれば、下表のe月を閏11月とする案を推奨しているが、「置閏ルールについてはさらに検討を継続する」ともしている。 西暦の年月日対応する旧暦の月大(30日)小(29日)旧暦の月名2033年01月01日〜2033年01月30日 大月 12月 2033年01月31日〜2033年02月28日 小月 1月 2033年03月01日〜2033年03月30日 大月 2月 2033年03月31日〜2033年04月28日 小月 3月 2033年04月29日〜2033年05月27日 小月 4月 2033年05月28日〜2033年06月26日 大月 5月 2033年06月27日〜2033年07月25日 小月 6月 2033年07月26日〜2033年08月24日 大月 7月 2033年08月25日〜2033年09月22日 小月 a月 2033年09月23日〜2033年10月22日 大月 b月 2033年10月23日〜2033年11月21日 大月 c月 2033年11月22日〜2033年12月21日 大月 d月 2033年12月22日〜2034年01月19日 小月 e月 2034年01月20日〜2034年02月18日 大月 f月 2034年02月19日〜2034年03月19日 小月 g月 2034年03月20日〜2034年04月18日 大月 2月 2034年04月19日〜2034年05月17日 小月 3月
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