旧ダイエー都城店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 17:19 UTC 版)
「イオンモール都城駅前」の記事における「旧ダイエー都城店」の解説
1973年にオープンしたダイエー都城店は、市の内外から多数の顧客を集め、都城地域で最も繁栄する大型店となった。その最大の魅力は大規模な無料駐車場で、道路を隔てた隣地と、そこからスロープで結ばれた店舗屋上に、計800台前後の駐車場が無料で提供された。また、店舗が2階建てである点も、市民から「買いやすい」と好評を呼び、とくに1階奥の食料品売場は、平日・休日を問わず、多数の主婦や家族連れでにぎわった。 ダイエー都城店は、首藤製糸用地の南半分を購入して建設されていた。1989年に、ダイエーは首藤製糸から残る北半分の用地を購入してショッピングセンターを拡張し、将来は文化施設やホテルも建設するという構想を発表した。しかし、この構想は実施されず、購入された用地は駐車場として使用され、駐車台数は2,000台に拡大した。都城市では、その後も各種郊外型店舗の進出が続き、その影響でダイエー都城店の売上げは1991年をピークに減少へと向かった。この傾向を決定づけたのが、2003年のイオン都城ショッピングセンター開業である。ダイエー都城店の売上げはピーク時の3分の1以下に減少したが、当時経営再建中だったダイエーには対抗する体力はなかった。 2005年に入ると、ダイエーは産業再生機構の下で、丸紅らの支援を受けて再生を図ることとなる。丸紅は、ダイエー再建のためにイオンと業務提携を行うことを決め、2007年3月には、イオンが丸紅に次ぐダイエー第2位の株主となることが発表された。その2か月後に、ダイエー都城店の土地建物をイオングループのイオンモールに売却し、駐車場であった用地にイオンモールが新複合商業施設を建設し、ダイエー(店名は都城駅前店)が核店舗として入店するという計画が公表された。イオンモール都城駅前は、このような経過を経て開業したものである。
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