文字の記される古器物一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 18:54 UTC 版)
「北海道異体文字」の記事における「文字の記される古器物一覧」の解説
古器物の名称および解説は主に荘司(1887)による。 文字の記される古器物の名称 解説 自然石 甲一表側に約4の朱字を記し、裏側には3行にわたり約32の朱字を記す。1886年8月に宗谷へ「古物捜索に参りし者」より入手。もともとは樺太のアイヌが所有していたものだという。荘司(1887)に模写図あり。 自然石 甲二表側に2行にわたり約14の朱字を記し、裏側には2行にわたり約18の朱字を記す。来歴は上に同じ。荘司(1887)に模写図あり。 自然石 甲三円弧状に約24の朱字を記し、その円の中に約4の朱字を記す。来歴は上に同じ。荘司(1887)に模写図あり。 自然石 乙一表側には3行にわたる約29の朱字、裏側には2行にわたる約23の朱字を記す。裏側には敵の足の甲を突くアイヌの武器である「シヨキチ棒」らしき絵が描かれる。来歴は上に同じ。荘司(1887)に模写図あり。 自然石 乙二5行にわたり約23の朱字を記す。来歴は上に同じ。荘司(1887)に模写図あり。 自然石 乙三3行にわたり約25の朱字を記す。来歴は上に同じ。荘司(1887)に模写図あり。 木の皮(木皮)約13の朱字を記す。積丹郡余別村のアイヌより入手。1886年9月の『陸奥新報』と『奥羽日日新聞』にて紹介。落合(1888)に文字の模写あり。 帯様のもの(粗き織物にて製りたる帯)約19の朱字を記す。ただし荘司は一部の文字について後世に記されたものと推測。1886年9月の『陸奥新報』と『奥羽日日新聞』に紹介され、同年12月の第25回東京人類学会に出品。落合(1888)に文字の模写あり。 獣皮5行にわたり約44の金字を記す。1886年12月の東京人類学会に出品。坪井(1887)に文字の模写あり。 六角四面の石片(六角柱の石片)金字を記す。余市郡川村において出土。1886年12月の東京人類学会に出品。吾郷(1975)では「千五百年以上のものかも知れない」としている。また日本探検協会(1995)ではアッシリアの六角柱碑文との関連を示唆している。 日本紙約67の朱字を記し、アイヌの入れ物の絵が描かれている。1886年12月の東京人類学会に出品。落合(1888)に文字の模写あり。荘司(1887)には記述なし。 アツシ織の太刀佩き(太刀下げ、蝦夷太刀釣)約23の朱字を記す。ただし荘司は一部の文字について後世に記されたものと推測。落合(1888)に文字の模写あり。 土器(小壺、土瓶)約13字を記す。余市郡余市村にて出土。落合(1888)に模写図と文字の模写あり。1888年4月の時点では大江卓の所有物となっている。 木の節(木節)計7の朱字が刻まれている。余市郡川村のアイヌより入手。落合(1888)に文字の模写あり。 板(木板)約31の朱字を記す。来歴は上に同じ。落合(1888)に文字の模写あり。 自然の石片 丙一表側には計4の金字を記し、裏側には計11の朱字を記す。1887年2月に岩内郡のアイヌより入手。荘司(1887)に模写図あり。 自然の石片 丙二約25の朱字を記す。来歴は上に同じ。荘司(1887)に模写図あり。 蝦夷楯約32字を記す。落合(1888)に模写図あり。荘司(1887)には記述なし。
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