文化財としての日本橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 08:05 UTC 版)
「日本橋 (東京都中央区の橋)」の記事における「文化財としての日本橋」の解説
後に重要文化財となる現在の日本橋(第20代)であるが、開通当初は批判的な批評が多く、石橋の時代遅れさや和洋折衷の中途半端さが批判されていた。 その後、1999年(平成11年)5月13日国の重要文化財(建造物)に指定されたものの、首都高速道路(具体的には都心環状線江戸橋出入口と呉服橋出入口の間)に覆われてしまっている現状から、都市景観の在り方を含めた多くの議論を抱える。 2005年(平成17年)12月に「美しい景観を創る会」(代表:早稲田大学教授伊藤滋)によって「悪い景観百景」の第1弾七十選の一つにも選定された。その一方、「日本橋よりも、日本の高度な土木技術史の象徴となった首都高速道路の方が歴史的価値が高い」との五十嵐太郎(東北大学助教授)からの反論がある。 2006年(平成18年)には奥田碩日本経団連会長らによる有識者会議である「日本橋川に空を取り戻す会(日本橋みち会議)」が、首都高速道路を地下に移設(江戸橋ジャンクションから竹橋ジャンクションまで)して周辺を親水公園などに造り変えるという再開発構想をまとめた。小泉純一郎首相(当時)もこの構想を後押しする発言をしている が、試算5000億円といった莫大な費用が見込まれることもあり、石原慎太郎東京都知事(当時)は反対し、「日本橋の方を移転させるべし。橋さえあればいいんだから。これが小説家の発想」と発言している。
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