文化能力
【英】:Cultural Competence
自分とは異なる民族や集団の文化を理解し、効果的に交流したり文化を考慮した医療やケアを提供したりする能力を指す。単一の共通した定義はないが、概ね次のような能力を含む。自文化の世界観への気づき、多様な文化に対する適切な態度形成、他民族の社会や文化に関する知識、言語的および非言語的なコミュニケーション能力、文化に即した医療やケアを提供する能力、経済・文化・言語の違いなどに起因する差別や不利益から対象を保護する能力などである。
文化能力は、個人が獲得するだけでなく、組織としても向上させる必要がある。組織の文化能力とは、1)組織の異文化に関する価値観や原則を示し、それらを組織の行動、態度、方針、構造に反映させること、2)組織内の多様性を尊重し、文化能力を自己評価し、構成員の違いによって生じる問題を管理し、組織として異文化に関する知識を蓄え、それを組織が関わるコミュニティに適応すること、3)方針策定、管理、実施、サービス提供に組織の文化方針や価値観を具現化させ、患者、関係者、住民などの参加を促すこと、を含む。
文化能力は、短期間の研修などで身につく知識やノウハウではなく、異文化に対する自分の態度を含むもので、時間をかけて発達するものである。(柳澤理子)
参考URL:National Center for Cultural Competence at Georgetown University
http://www11.georgetown.edu/research/gucchd/nccc/
自分とは異なる民族や集団の文化を理解し、効果的に交流したり文化を考慮した医療やケアを提供したりする能力を指す。単一の共通した定義はないが、概ね次のような能力を含む。自文化の世界観への気づき、多様な文化に対する適切な態度形成、他民族の社会や文化に関する知識、言語的および非言語的なコミュニケーション能力、文化に即した医療やケアを提供する能力、経済・文化・言語の違いなどに起因する差別や不利益から対象を保護する能力などである。
文化能力は、個人が獲得するだけでなく、組織としても向上させる必要がある。組織の文化能力とは、1)組織の異文化に関する価値観や原則を示し、それらを組織の行動、態度、方針、構造に反映させること、2)組織内の多様性を尊重し、文化能力を自己評価し、構成員の違いによって生じる問題を管理し、組織として異文化に関する知識を蓄え、それを組織が関わるコミュニティに適応すること、3)方針策定、管理、実施、サービス提供に組織の文化方針や価値観を具現化させ、患者、関係者、住民などの参加を促すこと、を含む。
文化能力は、短期間の研修などで身につく知識やノウハウではなく、異文化に対する自分の態度を含むもので、時間をかけて発達するものである。(柳澤理子)
参考URL:National Center for Cultural Competence at Georgetown University
http://www11.georgetown.edu/research/gucchd/nccc/
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