感染拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 18:17 UTC 版)
「SARSコロナウイルス2-アルファ株」の記事における「感染拡大」の解説
アルファ株(系統B.1.1.7)の症例は、最も一般的に使用される検査がこの変異株と他のSARS-CoV-2変異株を区別せず、多くのSARS-CoV-2感染がまったく検出されないため、ほとんどの国で過小報告される可能性が高い。RNAシーケンシングは、この変異株の検出に必要であるが、特定の変異株のRT-PCR検査は、アルファ株の代替検査として、または全ゲノムシーケンシングを行う前に、補足的な最初のスクリーニングテストとして使用することができる。 2021年3月23日の時点で、アルファ株は241の国と地域のうち125か国・地域(194のWHO加盟国のうち104か国)で検出されており、市中感染の存在を報告した国もあれば、これまでのところ旅行関連の症例のみを検出している国もある。3月16日の時点で、英国(2020年52週目)、アイルランド(2021年2週目)、ブルガリア(4週目)、スロバキア(5週目)、イスラエル(5週目)、ルクセンブルグ(5週目)、ポルトガル(6週目)、デンマーク(7週目)、オランダ(7週目)、ノルウェー(7週目)、イタリア(7週目)、ベルギー(7週目)、フランス(8週目)、オーストリア(8週目)、スイス(8週目)、リヒテンシュタイン(9週目)、ドイツ(9週目)、スウェーデン(9週目)、スペイン(9週目)、マルタ(10週目)、ポーランド(11週目)の21か国で主要なCOVID-19変異株となった。レバノンでは、新しい変異株の出現と急速な拡大が検出されており、SARS-CoV-2の感染強度と1月の最初の12日間の新しい変異株の頻度との間に関係が認められている。2月以降、アルファ株はレバノンの主要な変異株となった。 同年2月時点で、南米、中米、アフリカ、中東(イスラエルを除く)、アジア、オセアニアのいずれの国も、COVID-19陽性の中でアルファ株の検出シェアに関するデータの報告はなかった。
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