〒629-2311 京都府与謝郡与謝野町幾地
幾地(いくじ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:47 UTC 版)
深田神社を氏神とする。養蚕・穀物の神を祭神とし、稲米や麦などの穀類のほか、米の粉で蚕の繭の形を模したものを作り神前に供える独自の風習をもつ神社である。祭の余興として江戸時代から能狂言を行い、神楽による五穀豊穣の祈祷も行われた。昭和中期にはこれらの行事は廃れ、境内裏に神社が所有していた田地も荒地となった。しかし、神楽は1935年(昭和10年)を最後に長年途絶えていたものの、2011年(平成23年)に76年ぶりに復活され、現在に受け継がれる。 社は、もともとは加悦谷電報電話局付近の幾地村深田にあり、現在地に遷座した後も、神輿はそこまで渡御された。そのための休憩所が、途中の小字柳町に存在したが、この休憩所は道路工事のために1883年(明治16年)に撤去された。神輿の渡御は、昭和中期にはすでに現地区内の巡行のみに規模を縮小していたが、2017年(平成29年)に遷宮200年を記念し、以前に神社があったとされるその地まで順路を延ばした。 祭礼行事は、宵宮午前に神楽が「カマド清め舞」のため各家々を巡り、午後は所望舞を披露する。巡行は宵宮午後と本宮に行い、宮司、神社役員、神輿、子ども屋台の順に町内を巡行する。2019年(平成31年)時点の祭事の担当地区、団体は以下の通り。 神楽舞 - 幾神会 篝火 - 幾地芸能保存会 神楽渡御 - 深田神社例祭祭典委員会 太鼓屋台巡行 - 深田神社例祭祭典委員会 ウィキメディア・コモンズには、深田神社(幾地区)に関するカテゴリがあります。 大人神輿の渡御 子ども神輿の渡御 本宮最後の祭礼が行われている深田神社 神楽舞 神楽舞
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