小穂についてとは? わかりやすく解説

小穂について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 17:34 UTC 版)

ツルヨシ」の記事における「小穂について」の解説

この類の小穂数個小花を含む。その内の一番下の小花雄性で、他は両性小花基部にはわずかに柄の様になっていて、ここから綿毛多数伸びる果実熟したときには小花ごとに脱落し花柄には包穎だけが残る。ツルヨシ場合、包穎が最下小花の護穎の半分かそれをやや超える点で、半分達しないヨシ区別される

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小穂について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 09:46 UTC 版)

ヒンジガヤツリ属」の記事における「小穂について」の解説

イネ科カヤツリグサ科において、花序構成する単位小穂と言う一般に複数鱗片重なりその間に花を収めるのであるが、単に鱗片重なったであれば小穂というわけではない。もっと具体的な構造に基づくものであり、また、それは属などの分類における重要な特徴とされる。 たとえば、同じよう球形まとまった穂を軸の先端につけるものでも、アオテンツキのそれは全体がひとつの小穂であるのに対してヒメクグ場合小穂小さな針状構造で、丸い穂は、それが多数集まったのである一般にカヤツリグサ科小穂では、一枚鱗片内側一個小花があるものが単位となり、それが複数集まるのが普通で、個々の花の構成要素としては、雄蘂雌蘂、それに花被片由来する構造付属するという程度で、より多く鱗片を含む例は少ない。それを含めて、この属の小穂をどう見るかには議論がある。 現在日本で目にする図鑑多くでは、丸く固まった穂の全体を、ひとつの小穂見なす記述となっている。これは、この分野の日本大家である大井次三郎がこの説を支持していることによるらしい。その中にも二説があり、その一つは、この類をスゲガヤ近縁見て内側の二片の鱗片を、現在ある小花基部にあった二つ退化した花の鱗片由来すると見るもの。もう一つは、ホタルイ属近縁見て、この二枚花被片由来する構造物と見るものである。 これに対して小山はむしろ小花一個を含む単位こそが小穂だとの説を出している。それによると、外側鱗片小穂基部にあったもので、その内側に花が二個あり、それぞれ鱗片包まれ構造から、下側の花のみが退化した考えるのが適当だという。これは、ヒメクグの例によく似ているヒメクグでは完全な花は一つしか含まないが、退化した花の鱗片がさらに多く、それがより退化した形と見ることも出来る。さらにこの類はC4植物であることが知られており、そのようなでも、ヒメクグ類との類縁考えられるとする。 また、熱帯地方には同様に小花鱗片構造を含む属が幾つかあり、それらをまとめてヒンジガヤツリ族とすることも主張している。 このような従来からの議論に対してカヤツリグサ属を含む分子系統解析から本属多系統であり、しかもカヤツリグサ属系統納まる、との判断出ている。その扱いはまだ確定してないようである。

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