大腿骨頚部は、いわゆる足のつけね、大腿骨のからだ側の端であり骨盤と関節を作っている部位で、きのこのような半球と茎のような形状をしている部位をさします。動きも範囲も大きく、また、加齢や運動低下にともない骨密度が減少し、筋力の低下が起こっててくると、転倒しやすくなるとともに転倒時などに大きな負荷がかかり骨折しやすい部位です。
また特に高齢者ではそのまま寝たきりとなる原因になるなど、生活の質やレベルを大きく損なうものでもあり、骨密度の低下の防止や運動習慣の継続、環境の整備など、早期からの予防が重要とされています。
大腿骨頚部骨折
大腿骨頸部骨折
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/19 03:19 UTC 版)
高齢者が転倒直後から鼠径部を痛がり立てないときに真っ先に疑う。通常患側が外旋しているのが特徴である。関節包の内側で骨折をした場合は内側骨折といい、関節包の外側で骨折をしたばあいは外側骨折という。どちらの部位になるかで治療が全く異なる。内側骨折の場合は大腿骨頭を栄養する血管(頚部から上行し骨頭部を栄養する)が終動脈となっているため、血管損傷による大腿骨頭壊死を起こしやすく非常に難治性である。保存的治療の適応はほぼなく観血的治療法が適応となる。どのような手術をするのかという選択に対してはガーデンの分類がよく用いられる。重要なことは手術法の決定までX線写真だけでできてしまうということである。
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