大江禮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 04:41 UTC 版)
志保井雷吉と前後して、神戸の貿易商大江禮がイギリスから雄3匹、雌17匹のアンゴラウサギ(品種不明)を輸入、大江アンゴラ商会を設立して、兵庫県神戸市西垂水の大江垂水種兎場で飼育を始めている。輸入した年については2説あり、1935年(昭和10年)の記録では「志保井雷吉より早く、1924年(大正13年)6月」、1938年(昭和13年)の記録では「志保井雷吉より半年ほど後」となっている。どちらも大江禮本人への取材に基づいた記録であるが、輸入当時の資料がないためどちらが正しいかは不明である。 1929年(昭和4年)夏には、横浜で絹靴下の製造輸出を行っていた田中毛糸株式会社社長、田中新七が大江アンゴラ商会に出資して共同経営者となり、大江田中アンゴラ商会と改称すると垂水の養兎場を拡充した 大江は小鳥の輸入販売で財を為した人物で、アンゴラウサギを輸入した理由も志保井とは異なり、愛玩を目的としての輸入であった。後年「私は何気なく英字新聞を読む中に、ふとアンゴラの記事を発見しました。動物はむしょうに好きだし、アンゴラウサギの可憐な姿にすっかり引きつけられて、何事を考える余裕もなく英国へ注文したものです」と述懐している。
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