外国人の街
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 08:49 UTC 版)
自動車産業が盛んな愛知県は全国でも外国人比率が高い都道府県であるが、愛知県のなかでもっとも外国人比率が高い自治体が知立市である。2018年5月1日時点で知立市の人口は71,950人であるが、うち約4,500人は外国人であり、約2,500人が知立団地またはその周辺に居住している。豊田市の保見団地と同様に外国人居住者(特にブラジル人)が多く、治安の悪化や貧困層のブラジル人による売春などが知立市当局による懸念材料となっている[要出典]。居住者の出身国はブラジルを筆頭として、ペルー、フィリピン、中国、ベトナムなど十数か国に及んでいる。 知立団地の入口には安城警察署昭和交番があったが、2015年には安城警察署が昭和交番を廃止しようとして住民との間で問題となった。安城警察署によると昭和交番管内での通報件数は他交番以下であるという。一方で住民は交番の存在が犯罪の抑止力になっているとし、交番の存続を求めた。知立市長や知立市議会議長までもが存続を求める要望書にサインして愛知県警に訴えた。2017年には昭和交番が昭和警ら連絡所に移行した。 ニッケイ新聞によれば、知立市の他地区に住む日本人は大きな理由がない限り知立団地に足を踏み入れることはないという。団地内で行われる盆踊りがサンバになるなどブラジル人の文化が浸透しており、外国人住民も自治会に参加するなど徐々に他文化交流は進んでいるが、旧来からの日本人住民との融和は依然として課題となっている。知立団地内には1967年(昭和42年)開校の知立市立知立東小学校があるが、特に1997年(平成9年)頃から外国人児童が増え続け、1998年(平成10年)には日本語教室が設置された。2012年(平成24年)には外国人児童の比率が50%を超え、2018年現在では約60%となっている。
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