『夏 』(なつ)は、ヒカシュー の2枚目のオリジナル・アルバム 。1980年 7月 にイーストワールド/東芝EMI より発売。
概要 1988年 12月24日 に1stアルバム『ヒカシュー 』との2枚組仕様の『ヒカシュー+夏』で初CD化された。 1990年 10月10日 に初めて単独でCD化された際には、「ガラスのダンス」と「18才のドンキホーテ」の2曲を追加した「夏+2」として発売された。 ジャケットは、コマ送りの失敗によって偶然に生まれた多重露光 写真である。メンバーはスイカ を抱えているが、これは当時のサブカルチャー 雑誌『ウィークエンド・スーパー』の1978年 8月 号の特集「愛情スイカ読本」にインスパイアされたものである。 楽曲解説 特記事項なき限り、本節の出典は『夏+2』のライナー・ノーツ [1] 。
アルタネイティブ・サン この曲のみ加藤和彦 との共同プロデュース。間奏部分でDEVO の「モンゴロイド」のコード進行 を引用している。のちに巻上のソロアルバム『民族の祭典』でセルフカバーされている。 不思議のマーチ デビュー前からライブで演奏されていた楽曲。当時のタイトルは「スタンド・アップ」であった。 パイク 映画「チェンジリング 」日本語版のイメージソング。のちにシングルカットされた。ベンチャーズ によってカバーされており、『カメレオン』に収録。曲のモチーフはジェイムズ・ジョイス の代表作である『ユリシーズ 』とされている。 モーニング・ウォーター 戸辺がボーカルを務める楽曲。のちにシングル「ガラスのダンス」のB面曲に採用される。 オアシスの夢 「白いハイウェイ」同様『クラリオン 』のCMに使用された楽曲。CMではアルバム収録のものとは別なテイクが使用されたが、そちらの音源が発売されることはなかった。 ふやけた■■ 海琳がボーカルを務める楽曲。■■ に入る言葉は差別用語 に当たる可能性があるとして伏せ字にされている。 ビノ・パイク インストゥルメンタル 曲。 ヒカシュー+2の収録曲 ガラスのダンス 作詞:巻上公一 作曲:山下康 4thシングルの表題曲。『加山雄三のブラックジャック 』エンディング曲。 18才のドンキホーテ 作詞:巻上公一 作曲:山下康 アルバム未収録曲。ニッポン放送 のラジオドラマ 『三銃士』のテーマ曲。 収録曲 # タイトル 作詞 作曲 編曲 時間 1. 「アルタネイティブ・サン 」 巻上公一 巻上公一 2:36 2. 「不思議のマーチ 」 巻上公一 巻上公一 2:16 3. 「パイク 」 巻上公一 山下康 3:45 4. 「イルカは笑う 」 巻上公一 海琳正道 1:33 5. 「モーニング・ウォーター 」 巻上公一 戸辺哲 2:41 6. 「謎の呪文 」 巻上公一 巻上公一 3:12 7. 「オアシスの夢 」 巻上公一 巻上公一・海琳正道 3:01 8. 「マスク 」 巻上公一 井上誠 2:09 9. 「ふやけた■■ 」 巻上公一 海琳正道 2:42 10. 「スイカの行進 」 巻上公一 戸辺哲 3:26 11. 「ビノ・パイク 」 井上誠 2:43 12. 「瞳の歌 」 巻上公一 海琳正道 4:35
リリース履歴 参加ミュージシャン ヒカシュー ゲストメンバー 高木利夫 - ドラムス (#8、#10、#11以外) 脚注 注釈
出典 ^ 京浜兄弟社『夏+2』(CDライナーノーツ)ヒカシュー、東芝EMI 、1990年。CT25-5572。