変位ベクトルとは? わかりやすく解説

変位

(変位ベクトル から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 15:41 UTC 版)

変位(へんい、英語: displacement)とは、物体位置の変化のこと[1]


  1. ^ 戸田盛和『力学』岩波書店、1982年、9頁。ISBN 4-00-007641-8 
  2. ^ 渋谷陽二『塑性の物理』森北出版、2011年、2頁。ISBN 978-4-627-66761-7 
  3. ^ 井田喜明『自然災害のシミュレーション入門』朝倉書店、2014年、13頁。ISBN 978-4-254-16068-0 
  4. ^ 微小変位を仮定し、空間表示と物質表示を区別せずすべての変数を小文字で表記する。


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変位ベクトル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 20:47 UTC 版)

変位」の記事における「変位ベクトル」の解説

変位記述には二つ方法がある。一つ物質表示ラグランジュ表示呼ばれ基準配置における位置ベクトル X を用いて物理量を表す方法である。物質表示の際に参照される座標系物質座標系と呼ぶ。もう一つは、空間表示オイラー表示呼ばれ、現在配置における位置ベクトル x を用いて物理量を表す方法である。空間表示の際に参照される座標系空間座標系と呼ぶ。連続体力学#物質表示空間表示参照のこと。 基準配置と現在配置における物質点 P の位置関連付けるベクトルを変位ベクトルと呼び物質表示では   u ( X , t ) = u i e i {\displaystyle \ {\boldsymbol {u}}(\mathbf {X} ,t)=u_{i}{\boldsymbol {e}}_{i}} 、空間表示では   U ( x , t ) = U i E i {\displaystyle \ {\boldsymbol {U}}(\mathbf {x} ,t)=U_{i}{\boldsymbol {E}}_{i}} と記述される変位場は物体全ての物質点、全ての変位ベクトルのベクトル場であり、基準配置と現在配置関連付ける一般に変位場は物質表示によって以下のように記述される。   u ( X , t ) = b ( X , t ) + x ( X , t ) − X {\displaystyle \ {\boldsymbol {u}}(\mathbf {X} ,t)={\boldsymbol {b}}({\boldsymbol {X}},t)+{\boldsymbol {x}}({\boldsymbol {X}},t)-{\boldsymbol {X}}\qquad } または、 u i = α i J b J + x i − α i J X J {\displaystyle \qquad u_{i}=\alpha _{iJ}b_{J}+x_{i}-\alpha _{iJ}X_{J}} また、空間表示では以下のようになる。   U ( x , t ) = b ( x , t ) + x − X ( x , t ) {\displaystyle \ {\boldsymbol {U}}(\mathbf {x} ,t)={\boldsymbol {b}}({\boldsymbol {x}},t)+{\boldsymbol {x}}-{\boldsymbol {X}}({\boldsymbol {x}},t)\qquad } または、 U J = b J + α J i x iX J {\displaystyle \qquad U_{J}=b_{J}+\alpha _{Ji}x_{i}-X_{J}\,} ここで、   α J i {\displaystyle \ \alpha _{Ji}} は、物質座標系基底 e i {\displaystyle {\boldsymbol {e}}_{i}} と空間座標系の基底 E J {\displaystyle {\boldsymbol {E}}_{J}} の方向余弦であり、以下の関係が成り立つ。   E Je i = α J i = α i J {\displaystyle \ {\boldsymbol {E}}_{J}\cdot {\boldsymbol {e}}_{i}=\alpha _{Ji}=\alpha _{iJ}} また、   u i {\displaystyle \ u_{i}} と   U J {\displaystyle \ U_{J}} の関係は以下のようになる。   u i = α i J U J {\displaystyle \ u_{i}=\alpha _{iJ}U_{J}\qquad } または、 U J = α J i u i {\displaystyle \qquad U_{J}=\alpha _{Ji}u_{i}} また、以下の関係が成り立つ。   e i = α i J E J , {\displaystyle \ {\boldsymbol {e}}_{i}=\alpha _{iJ}{\boldsymbol {E}}_{J},} u ( X , t ) = u i e i = u i ( α i J E J ) = U J E J = U ( x , t ) {\displaystyle {\boldsymbol {u}}({\boldsymbol {X}},t)=u_{i}{\boldsymbol {e}}_{i}=u_{i}(\alpha _{iJ}{\boldsymbol {E}}_{J})=U_{J}{\boldsymbol {E}}_{J}={\boldsymbol {U}}({\boldsymbol {x}},t)} b = 0 {\displaystyle {\boldsymbol {b}}=0} の場合物質座標系空間座標系を組み合わせることが一般的であり、それぞれの基底方向余弦クロネッカーのデルタとなる。   E Je i = δ J i = δ i J {\displaystyle \ {\boldsymbol {E}}_{J}\cdot {\boldsymbol {e}}_{i}=\delta _{Ji}=\delta _{iJ}} 以上より物質座標系において以下の式が得られる。   u ( X , t ) = x ( X , t ) − X {\displaystyle \ {\boldsymbol {u}}({\boldsymbol {X}},t)={\boldsymbol {x}}({\boldsymbol {X}},t)-{\boldsymbol {X}}\qquad } または、 u i = x i − δ i J X J = x iX i {\displaystyle \qquad u_{i}=x_{i}-\delta _{iJ}X_{J}=x_{i}-X_{i}} また、空間座標系では以下のようになる。   U ( x , t ) = x − X ( x , t ) {\displaystyle \ {\boldsymbol {U}}({\boldsymbol {x}},t)={\boldsymbol {x}}-{\boldsymbol {X}}({\boldsymbol {x}},t)\qquad } または、 U J = δ J i x iX J = x JX J {\displaystyle \qquad U_{J}=\delta _{Ji}x_{i}-X_{J}=x_{J}-X_{J}}

※この「変位ベクトル」の解説は、「変位」の解説の一部です。
「変位ベクトル」を含む「変位」の記事については、「変位」の概要を参照ください。

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