報道のあり方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 22:56 UTC 版)
「JR福知山線脱線事故」の記事における「報道のあり方」の解説
事故直後の報道機関は、事故当日にJR西日本社員が「第1種A体制」を優先せず懇親行事を取りやめずに開催していたことが分かり、当時のJR西日本の体質を安全軽視であると批判した。また関西本線・王寺駅では駅員を盗撮するメディアも現れたほか、懇親行事を行った京都府内のレクリエーション施設の係員に対しても「なぜやめさせないのか」と質問し報道する事例もあった[要出典]。このほか、読売新聞大阪本社の記者がJRの記者会見会場で度を過ぎた詰問調の質問(暴言)を浴びせたとされる事例もあり、のちに同社は謝罪した。 ただちに危険につながるものではない(数m程度の)オーバーランは従来より全国各地で日常的に一定割合で発生しているが、この事故を契機に小規模なインシデント(事故を引き起こす危険性が高い事態だったが、実際には事故にならなかった案件)が連日取り上げられて報道されるようになった。2010年(平成22年)には、同様に全国で発生しているATSの作動による急ブレーキ作動の事案について、JR西日本がこれを公表していないとして多くの報道機関に報道されたが、この中では遺族に取材して「あきれました」などといったコメントを流す事例もあり、報道に対する批判が殺到した。なお、ATSの作動による緊急停止の事案をすべて公表している鉄道会社はほかになく、公表の是非そのものに関しての考察は報道されなかった。 さらに事故当時、一部の報道機関が取材ヘリコプターを現場に飛ばし、要救助者の声や生体反応をローター音で遮ってしまい救出活動を妨げたとされる。これは新潟県中越地震でも問題になっていた直後であるほか、昼夜問わず取材ヘリを飛ばしたため近隣住民の迷惑ともなったとされ、インターネットコミュニティ上で報道機関に対する批判が出た。 また、321系の営業運転開始前後に207系の配色変更が行われたことや、321系で採用された「0.5Mシステム」が、当事故の影響で急遽(きゅうきょ)決定、あるいは設計変更を行ったような報道も存在した。これらに対してJR西日本側は関連性を言及しておらず、特に後者に関しては事故発生前に125系で採用されているうえ先頭台車が付随台車になっており、先頭の台車を重くすることによって脱線転覆を防止できる点や最後尾の台車を重くすることで軌道回路に素早い検知をさせるといった点では有利でない。
※この「報道のあり方」の解説は、「JR福知山線脱線事故」の解説の一部です。
「報道のあり方」を含む「JR福知山線脱線事故」の記事については、「JR福知山線脱線事故」の概要を参照ください。
報道のあり方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 00:47 UTC 版)
アメリカ合衆国では、頻発する銃乱射事件の報道が模倣犯の出現を促しかねないとして、加害者の実名報道の是非が議論されている。2019年にテキサス州で発生したミッドランド銃乱射事件では、警察署長が記者会見の場で犯人の氏名公表を拒否(のちにツイッターで公表)した。
※この「報道のあり方」の解説は、「模倣犯」の解説の一部です。
「報道のあり方」を含む「模倣犯」の記事については、「模倣犯」の概要を参照ください。
- 報道のあり方のページへのリンク