基盤岩
【英】: basement rock
一般には、ある地域において最も古いことが証明されている地層の下位に不整合を挾んで横たわる地殻を構成する複合岩体をいい、主として、先カンプリア時代や古生代の火成岩や変成岩から成る。 石油地質においては、石油・ガス鉱床の探鉱対象層の最下部より下位の地層をいう。したがって、それらは地域ごとに地質時代や岩相を異にする場合が多い。また、同一地域においてでさえ、探鉱の進展につれて探鉱対象層が変われば、それに対応して基盤岩と見なすべき層準も変化する。基盤岩のなかでフラクチャーの発達したものは石油・ガスの貯留岩となり得る。ベネズエラの La Paz 油田では基盤岩である結晶片岩と花崗岩{かこうがん}が、また、カリフォルニアの Edison 油田では花崗岩がそれぞれ主力油層となっている。 |
基盤岩
基盤岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 03:21 UTC 版)
「グレートブリテン島の地質」の記事における「基盤岩」の解説
基盤岩質は、堆積岩の様々なシーケンスにより覆われた、一般的により古い変成岩、および、その両者に対して異なる時期に貫入した火成岩の複合混合物により構成される。ブリテン島の地質の複雑さは、究極的には、非常に長い期間にわたって変動してきたプレートテクトニクスの主題に基づくプロセスによる部分が大きい。緯度および海面水準の変動は、堆積シーケンスの現象において重要な要因である。一方では、連続的な大陸同士の衝突により引き起こされる断層運動、および造山運動に見られるような褶曲運動が、その地質構造(英語版)に影響を及ぼしており、これらはしばしば火山活動や既成の岩石シーケンスの変成作用とも関係する。
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