地震学研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 18:27 UTC 版)
この地震は、地震学史上は近代的な計器観測データが残る最初期の大地震の一つでもある。20世紀初頭は地震観測機器の発展がみられた時期で、ウィーヘルト式地震計などが世界各地に配備されるようになった。 メッシーナ地震の記録は、建築・環境と地震被害の関係についての研究材料を提供し、20世紀における地震学研究・防災研究の発展に寄与した。発生直後から、マリオ・バラッタ (it:Mario Baratta) 、G・B・リッツォ(G. B. Rizzo)、ジュゼッペ・メルカリら多くの学者が地震の発生メカニズムについて研究し、規模や被害を推計した。日本の大森房吉も現地に入り、震央や地震規模を推定する論文を発表して研究史に寄与している。 1980年代前半以後、地震学研究にコンピュータが導入されることによってメッシーナ地震の再検討が行われ、等震線の作成や波形のモデリングをはじめとする研究がすすめられた。2000年代以後は津波の発生機序など多くの議論が深められている。
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