圧密とは? わかりやすく解説

あつ‐みつ【圧密】

読み方:あつみつ

多く含んだ土や地盤などに荷重かかったとき、抜け出して体積減少する現象。→圧密沈下


圧密

読み方あつみつ
【英】: compaction

未固結堆積たいせき}物が主に上位堆積物荷重により圧縮され体積減少する現象およびその作用をいい、圧密の大きさは、圧密後の体積の元の体積対す百分率で示す。
荷重による体積減少原因は、(1) 堆積物弾性ひずみ(2) 構成粒子の再配列(3) 間隙かんげき水の脱水などである。(2) は砂層の、(3) は泥層の圧密の主な原因となっている。同じ荷重でも、岩質によって圧密量が異な現象差別的圧密(differential compaction)という。また、荷重増加しなくても、間隙水脱水起これば、圧密現象起こすことがある(例:地盤沈下)。長期間荷重受けた岩石は、荷重除去して弾性ひずみ以外は一般に体積回復しないから、現在の岩石資料から過去の圧密、したがって埋没深度推定できる粘土透水性小さいので粘土粒子自重や、上位堆積した地層あるいは構造物荷重が加わると荷重大部分間隙水負担され、その水圧高くなり、徐々に間隙水上下四周孔隙地層中に排出され長い時間をかけて圧縮される間隙水の圧密に伴う排水作用が、なんらかの地質条件により阻害されたときは、間隙水圧が静水圧勾(こう)配より高くなる。このような状態を異常高圧という。圧密は炭化水素一次移動大きな役割果たしており、地層水中に溶解した炭化水素が圧密による脱水作用岩石中を移動するのには、最低 500m埋没深度が必要であり、適切な深度は 1,200~2,600m といわれている。

圧密

読み方あつみつ
【英】:consolidation

長時間にわたる継続的な圧縮応力によって土の体積がしだいに減少すること。

圧密

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/09 06:22 UTC 版)

圧密(あつみつ、英語: consolidation)とは、粘土地盤の上に荷重がかかることによって間隙水がしぼり出され、時間の経過とともに土の体積が収縮(地盤沈下)していく現象をいう。


  1. ^ 圧密沈下『新版 2級土木施工管理技士 受験用図解テキスト5 用語集』p27 土木施工管理技士テキスト編集委員会編 1987年


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