名岐線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:22 UTC 版)
現在の枇杷島分岐点 - 丸ノ内駅間は名古屋電気鉄道、丸ノ内駅 - 国府宮駅間は名古屋鉄道(初代)、国府宮駅 - 名鉄一宮駅間は尾西鉄道、名鉄一宮駅 - 笠松駅間は名岐鉄道、笠松駅 - 名鉄岐阜駅間は美濃電気軌道により開業した。 最初の開通区間は枇杷島橋駅(現在の枇杷島分岐点) - 須ヶ口駅間で、1914年(大正3年)に開業した。名岐線で最後に開通したのは新一宮駅(現在の名鉄一宮駅) - 新笠松駅(現在の笠松駅)間で、1935年(昭和10年)のことである。それまでの名岐間の連絡は木曽川線(尾西線新一宮駅 - 玉ノ井方面の旧名称)の木曽川橋駅(廃止:玉ノ井駅の北にあった)と笠松線の笠松駅(3代目。現在の西笠松駅)の間を木曽川を介して行われていたが、名岐線全通により、当時の名古屋側のターミナルで今の名古屋駅の北東にあった一宮線押切町駅から新岐阜駅(現在の名鉄岐阜駅)まで直通の特急が運転された。 建設の経緯については「名古屋鉄道#名古屋電気鉄道」も参照。 1914年(大正3年)1月23日:名古屋電気鉄道が津島線として枇杷島橋駅 - 須ヶ口駅 - 新津島駅(現在の津島)間を開業。 6月2日:美濃電気軌道が笠松線として笠松口駅(初代) - 広江駅(後に廃止)間を開業。 9月22日:名古屋電気鉄道が清洲線として須ヶ口駅 - 丸ノ内駅 - 清洲駅(後の清洲町駅)間を開業。 12月14日:上川手駅を茶所駅へ改称届出。 12月26日:美濃電気軌道笠松線 広江駅 - 新岐阜駅間が開業。 1916年(大正5年)2月1日 - 笠松口駅(初代)を笠松駅 (初代)に改称。 10月1日 - 笠松駅 (初代)を笠松駅 (2代)へ移転。 1917年(大正6年)2月1日:八剣 - 境川間の印食駅廃止。 5月1日:笠松(初代) - 八剣間の下徳田駅廃止。 1921年(大正10年)7月1日:名古屋電気鉄道が津島線・清洲線などを名古屋鉄道へ譲渡。 9月21日 - 竹鼻鉄道との接続のため、笠松駅 (2代)を笠松駅 (3代)へ移転し、笠松駅 (2代)および旧線区間廃止。 1924年(大正13年)2月15日:尾西鉄道が中村線として国府宮駅 - 新一宮駅間を開業。 1925年(大正14年)8月1日:名古屋鉄道が尾西鉄道の路線を譲り受け、国府宮駅 - 新一宮駅間を国府宮支線とする。 1928年(昭和3年)1月24日:大和駅(現在の島氏永駅)開業。島駅・氏永駅廃止。 2月3日:西清洲駅(現在の新清洲駅) - 国府宮駅間が開業。国府宮駅 - 新一宮駅間が複線化。国府宮支線を名岐線と改称。 4月10日:丸ノ内駅 - 西清洲駅間が開業(この日までに丸之内駅を丸ノ内駅に改称)。須ヶ口駅 - 丸ノ内駅間が複線化。須ヶ口駅 - 新一宮駅間を名岐線、丸ノ内駅 - 清洲駅間を清洲線とする。 1930年(昭和5年)この年までに妙興寺駅 - 新一宮駅間の花池駅廃止。 8月20日:名古屋鉄道が美濃電気軌道を合併。 9月1日:大和駅を島氏永駅に改称。 9月5日:名古屋鉄道が名岐鉄道に社名変更。 1935年(昭和10年)4月29日:新一宮駅 - 新笠松駅(2代)間が開業。笠松口駅 - 八剣駅間に新笠松駅 (2代)開業。新笠松駅 (2代) - 広江駅間が複線化。名岐線を須ヶ口駅 - 新岐阜駅間とする。 8月1日:名岐鉄道が愛知電気鉄道を合併、名古屋鉄道に社名変更。 1936年(昭和11年)5月:新笠松駅 (2代)を笠松駅 (4代)に改称。 9月15日:黒田駅開業。 1939年(昭和14年)3月1日:木曽川堤駅開業。 1941年(昭和16年)2月10日:馬寄駅を石刀駅に改称。 8月12日:新名古屋地下トンネルが竣工し、新名古屋駅 - 枇杷島橋駅(現在の枇杷島分岐点)間が開業。枇杷島橋駅 - 須ヶ口駅間を津島線から編入し、名岐線を新名古屋駅 - 新岐阜駅間とする。 1942年(昭和17年)2月1日:二ツ杁駅開業。 4月1日:この日までに名岐線境川駅(現在の岐南駅) - 茶所駅間の下川手駅、広江駅 - 新岐阜駅間の加納駅(初代)廃止。 1943年(昭和18年)11月1日:大佐土駅を大里駅に改称。 1944年(昭和19年):西枇杷島駅・増田口駅・石刀駅・八剣駅・安良田町駅(現在の加納駅)休止。
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