可干渉性とは? わかりやすく解説

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か‐かんしょうせい〔‐カンセフセイ〕【可干渉性】

読み方:かかんしょうせい

コヒーレンス


可干渉性

【英】:coherence

電子が持つ干渉できる性質を指す。特に電子源干渉性良し悪しを表すときに使う。電子源から出射した電子空間的な可干渉長すなわち電子進行方向直交する方向干渉距離は光源大きさ波長で決まる。干渉性の高い電子源小さ光源)は電子波直接干渉させる電子線ホログラフィーには必須である。高いコントラスト結晶構造像を撮るために平行性の高い電子波を得るためにも必要である。電子時間的な可干渉長すなわち電子進行方向干渉距離は光源から出る電子単色度と波長で決まる。電顕場合時間的はまだ問題になっていない。

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説明に「可干渉性」が含まれている用語

  • 可干渉性

コヒーレンス

(可干渉性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 16:14 UTC 版)

物理学において、コヒーレンス英語: coherence)とは、の持つ性質の一つで、位相の揃い具合、すなわち、干渉のしやすさ(干渉縞の鮮明さ)を表す。





可干渉性(コヒーレンス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:23 UTC 版)

レーザー」の記事における「可干渉性(コヒーレンス)」の解説

レーザー光特徴づける性質のうち最も重要なのは、その高いコヒーレンス(可干渉性)である。レーザー光コヒーレンスは、空間的コヒーレンス時間的コヒーレンス分けて考えることができる。 光の空間的コヒーレンスは、光の波面一様さを計る尺度である。レーザー光はその高い空間的コヒーレンスのゆえに、ほぼ完全な平面波球面波作ることができる。このためレーザー光長距離拡散せず伝播したり、非常に小さなスポット収束したりすることが可能になる。この性質は、レーザーポインター照準器、また光ディスクピックアップ加工用途、光通信など様々に応用する上で重要である。空間的にコヒーレントな光は、白熱灯などの通常光源波長オーダー大きさを持つピンホール用いることでも作り出すことが出来る。しかし、この方法では光源から放たれた光のごく一部しか利用できないため、実用的な強度を得ることが難しい。空間的にコヒーレントな光を容易に実用的な強度得られることがレーザー最大特長のひとつである。 一方時間的コヒーレンスは、光電場の周期性がどれだけ長く保たれるかを表す尺度である。時間的コヒーレンスの高いレーザー光は、マイケルソン干渉計などで大きな光路差を与えて干渉させた場合でも、鮮明な干渉縞を得ることが出来る。干渉縞を得ることの出来最大光路差をコヒーレンス長呼び時間差コヒーレンス時間と呼ぶ。レーザー時間的コヒーレンスは、レーザー単色性と密接な関係がある。一般に時間的コヒーレンスの高い光ほど単色性が良い。特に、完全な単色光電場一定の周波数三角関数あらわされるので、そのコヒーレント長は無限大である。高い時間的コヒーレンスを持つように配慮して設計されレーザーは、ナトリウムランプなどよりもはるかに良い単色性を示す。レーザー時間的コヒーレンスレーザージャイロのように干渉利用した応用において重要である。また、レーザー単色性は、レーザー冷却などの用途に重要である。

※この「可干渉性(コヒーレンス)」の解説は、「レーザー」の解説の一部です。
「可干渉性(コヒーレンス)」を含む「レーザー」の記事については、「レーザー」の概要を参照ください。

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