原郷
名字 | 読み方 |
原郷 | はらごう |
原郷
姓 | 読み方 |
---|---|
原郷 | はらごう |
原郷
原郷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/09 15:41 UTC 版)
チュルク語族の原郷は、トランス・カスピ海の草原と北東アジア(満州)の間のどこかにあることが示唆されており、南シベリアとモンゴルの近くの地域がチュルク系民族の「アジア内の原郷」であることを示す遺伝的証拠がある。同様に、ユハ・ヤンフネン、ロジャー・ブレンチ、マシュー・スプリッグスを含む数人の言語学者は、現代のモンゴルが初期のチュルク語の原郷であると示唆している。 およそ紀元前1千年紀の初頭の間に、原チュルク人と原モンゴル人の間で広範な接触が起こった。 2つのユーラシア遊牧民グループの間で共有されている文化的伝統はen:Turco-Mongol traditionと呼ばれている。2つのグループは同様の宗教システムであるテングリズムを共有しており、チュルク語諸とモンゴル諸語の間には多くの明らかな借用語が存在する。借用は双方向だったが、今日、チュルク諸語の借用語はモンゴル諸語の語彙の中で最大の外来語彙の構成要素を成している。 チュルク語族と、近隣のツングース語族、モンゴル語族、韓国語族、日琉語族(以前はすべていわゆるアルタイ語族の一部であると広く考えられていた)の間のいくつかの語彙的および広範な類型的類似性は、近年ではこれらのグループ間の先史時代の接触を示すものと考えられている。北東アジアの言語連合(英語版)と呼ばれることもある。 また、チュルク祖語時代に中国語と接触したことを示す借用語も存在する。 Robbeets(etal.2015、etal.2017)は、チュルク語族の原郷は満州のどこかにあり、モンゴル語族、ツングース語族、韓国語族(日本語族の祖語を含む)の原郷に近く、これらの言語は共通の「トランスユーラシア語」(Transeurasian) を起源とするとした。「トランスユーラシア語族」の証拠はNelson et al. 2020、Li et al. 2020 によっても提示されている。
※この「原郷」の解説は、「チュルク語族」の解説の一部です。
「原郷」を含む「チュルク語族」の記事については、「チュルク語族」の概要を参照ください。
- >> 「原郷」を含む用語の索引
- 原郷のページへのリンク