卵歯とは? わかりやすく解説

らん‐し【卵歯】

読み方:らんし

卵生動物孵化するとき、卵殻内側から割るときに使う硬い組織口吻や嘴の上部にあり、孵化ののち消える。単孔類鳥類爬虫類昆虫の一部見られる


卵歯

英訳・(英)同義/類義語:egg tooth

卵生動物孵化前に胚の口の上部にできる硬い突起卵殻を破るのに使われる
「生物学用語辞典」の他の用語
個体の器官や組織など:  卵巣  卵巣小管  卵形嚢  卵歯  卵筒  卵胞  原口

卵歯(らんし) egg tooth

幼体卵殻破って外に出るのに使用する吻端の突起。これには、上顎の骨に関係した骨からできているものと、吻端の表皮角質層からできたものの、2タイプあることが知られている。前者トカゲヘビ見られカメ類後者である。呼称前者を卵歯(egg tooth)、後者卵角(carcle)とするべきであろう。 

卵歯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:23 UTC 版)

有鱗目 (爬虫類)」の記事における「卵歯」の解説

殻のある卵を産む有羊膜類には、孵化の際に卵殻物理的に破壊するために、吻端に孵化時の持ちその後脱落する突起状の硬組織がある。かつてはそのような器官全て卵歯と呼んでいたが、有鱗目以外の全ての現生爬虫類鳥類では歯ではなく角質突起であるため、現在では卵角(卵嘴, caruncle)と呼ばれるようになった。しかし有鱗目では実際に歯であり、真の卵歯である。有鱗目の卵歯は前上顎骨由来し左右1対または中央1つ原基から発生する左右に原基を持つものは、ヤモリ類では両方とも発達して1対の卵歯をもつが、通常左側歯は消失し、右の歯のみが発達する。 他の爬虫類全て卵角を持つのに対し有鱗目だけが卵歯を持つことは、前述有鱗類胎生起源説支持する証拠として持ち出されることがある。つまり、一旦胎生になってしまったときに卵殻を破るための卵角失ってしまい、その後卵生戻ったときには一度失った器官再現できず、あらため前上顎骨歯を卵歯として発達させたというのである。ただし、卵生哺乳類である単孔類には卵歯と卵角両方備わっているという報告があり、だとすれば原始的有羊膜類には元々卵歯と卵角両方備わっており、それぞれの系統どちらか失われただけで胎生化とは無関係だとする見方もできる。

※この「卵歯」の解説は、「有鱗目 (爬虫類)」の解説の一部です。
「卵歯」を含む「有鱗目 (爬虫類)」の記事については、「有鱗目 (爬虫類)」の概要を参照ください。

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卵歯

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 12:47 UTC 版)

この単語漢字
らん
第六学年

第三学年
音読み 音読み

名詞

(らんし)

  1. (動物学) 卵生動物孵化する際、の殻を割るのに用い硬い突起


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