南蛮誓詞
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南蛮誓詞(なんばんせいし)は、江戸幕府がキリシタン摘発のために行った宗門改の一手法であり、踏み絵による絵踏とともに摘発や寺請制度で仏教寺院などの檀家となる手続きに用いられた起請文。転びキリシタンが再びキリスト信仰に立ち返ることを困難にする誓約システムであった。檀家に登録されるためには南蛮誓詞のみ、または南蛮誓詞と日本誓詞への、血判と提出が必要であった。南蛮誓詞と日本誓詞を「転び証文」または「転び書物」と称する場合もある。
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- 1 南蛮誓詞とは
- 2 南蛮誓詞の概要
南蛮誓詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 00:16 UTC 版)
詳細は「南蛮誓詞」を参照 江戸時代、幕府のキリスト教禁止令下で、棄教したキリシタン(転びキリシタン)は、日本の神仏に対する起請文(日本誓詞)だけではなく、キリスト教の神(デウス)や天使、聖人に対して棄教することを誓う起請文(南蛮誓詞)にも血判させられた(むしろ日本誓詞は用いられないこともあり、南蛮誓詞が主だった)。 棄教の意思を確認させる物として有名な物に踏み絵があるが、実際にはこれらの誓詞の方が重要で、幕末から明治初期に起こった浦上四番崩れでも、踏み絵は一切用いられず南蛮誓詞に血判させている。
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