加賀棒茶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/27 10:14 UTC 版)
出物である茎茶(「かりがね」と呼ぶこともある)を焙じたお茶。石川県ふるさと食品認証食品に登録されている。また、石川県では県内で焙煎された棒茶の認証基準(農安第1751号、平成19年10月22日)を制定している。 なお、チャの茎を焙じたお茶は日本各地で生産されているが、石川県のある製茶場が、上質な原料から作った加賀棒茶を、全国植樹祭のために来県した昭和天皇に献上した。その経緯から「献上加賀棒茶」という商品名で製品化したため、加賀棒茶が全国的に知られるようになった。「献上加賀棒茶」は高温で短時間焙煎するもので、水色は澄んだ琥珀色で、味は優しい甘みがあり、香りは上品で格調高い。 京都の「京はやしや」では、同社の先祖である三代目林屋新兵衛がその元祖であるとしている。同社の始祖・初代新兵衛(越中福岡出身)は金沢の茶店で奉公ののち、1753年に金沢安江町極楽橋に茶店「越中屋新兵衛」を開店、1805年に「林屋」と改称、三代目新兵衛が1902年に廃物の茎から「ほうじ茎茶」を考案、好評を得たため金沢市茶業組合に製法を教え、北陸地方に広まったという。林屋は明治時代に京都宇治木幡に茶園を持ち、四代目新兵衛が京都に転居し、その長男・新一郎が1967年に現名の店を開業した。
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