兜率天
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兜率天(とそつてん、梵: Tuṣita、巴: Tusita)は、仏教の世界観における天界の一つであり、三界のうちの欲界における六欲天の第4の天である[1]。都率天、覩史多天などともいう[1]。兜率天には内院と外院があり、内院は将来仏となるべき菩薩が住む所とされ[2][注釈 1]、現在は弥勒菩薩が内院で説法をしているという[2]。外院には天衆が住む[2]。兜率天は浄土の一つともされており[3]、弥勒信仰の発展とともに、兜率往生の思想も生じた[4]。
注釈
出典
- ^ a b c d e 「兜率天」 - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、Britannica Japan、2014年。
- ^ a b c 「兜率天」 - 大辞林 第三版、三省堂。
- ^ “藤田宏達「浄土」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)”. 小学館. 2019年10月29日閲覧。
- ^ a b 定方 晟「兜率天」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
- ^ 「兜率天」 - 世界大百科事典 第2版、平凡社。
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