傾斜装甲とは? わかりやすく解説

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避弾経始

(傾斜装甲 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 14:46 UTC 版)

避弾経始(ひだんけいし)は、戦車などの装甲を傾斜させる事により、徹甲弾などの対戦車砲弾運動エネルギーを分散させ、逸らして弾く(跳弾させる)という概念である。装甲厚や重量は同一のままでも、装甲を傾斜させることで垂直の装甲より高い防御力を得ることができる。これを実装したものが傾斜装甲Sloped armour)である。




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傾斜装甲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:16 UTC 版)

装甲」の記事における「傾斜装甲」の解説

弾着速度比較的遅い砲弾硬度の高い装甲斜めに当れば、弾が装甲の面を滑って弾かれ(傾斜装甲)被害をほとんど受けずに済むことがあるまた、弾が装甲内に突き進んだ場合でも、弾の経路に対して斜めの装甲板では弾がそれだけ長い距離を装甲内で進む必要があり、装甲厚が増したのと同じ効果得られる。これらの考え方は、避弾経始ひだんけいし)と呼ばれる。ただし、後者利点敵方向から見た暴露面積比べれば装甲斜めである分だけ暴露小さい、つまりそれだけ防護面積小さくなっており、結局装甲厚が増す効果面積縮小は同じ割合であるため特段防護効果はないとする考え方もある。また、低速砲弾鋼製装甲への侵徹時に侵入角度屈折する現象があり、その場合には進入経路短くなる。 傾斜装甲(避弾経始)の考え方を、最初に本格的に取り入れて設計され戦車は、第二次世界大戦時ソ連開発したT-34と言われる。この戦車登場衝撃受けたドイツ軍が、これに対抗する為に開発急いだのが、パンター中戦車である。 21世紀APFSDS弾は、その高速度のために傾斜装甲が意味を持つのはごく浅い角度場合だけであるとされており、戦後第三世代以降戦車では、これまで逆に、傾斜装甲(避弾経始)の考え方重要視されなくなっているケースも多い。

※この「傾斜装甲」の解説は、「装甲」の解説の一部です。
「傾斜装甲」を含む「装甲」の記事については、「装甲」の概要を参照ください。

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