偏揺角

大車林

偏揺角(空力)

英語 aerodynamic sideslip angle

車体に固定された前後軸と合成された風速(横風自体の風速、ベクトルと車速、ベクトルの差)のなす角度をいう。上から見たときのクルマに対する横風の向きを表し、迎え角とともに、クルマに対する横風入力の角度を定義する。ヨーイングモーメントに大きく影響し、偏揺角の増加とともにヨーイングモーメント係数は増加する。

偏揺角

英語 yaw angle

中心線と作用線などとのなす角度。例えば、振り子運動するときの中心線と振り子のなす角度のこと。また、風の流れに対する車両の中心線との角度もいう。エンジンにおいては揺動角ともいい、コネクティングロッドがクランクピンの回転によって揺動するが、この角度が大きいと、4気筒エンジンの場合、2次振動を発生させる原因となる不平衡慣性力が増大する。揺動角を小さくするためにコンロッドの長さとクランクの回転半径の比を大きく設定する。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。