五代簡要とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 五代簡要の意味・解説 

五代簡要(万葉集等詞抜書)

主名称: 五代簡要(万葉集等詞抜書
指定番号 2448
枝番 00
指定年月日 1989.06.12(平成1.06.12)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 承元三年暮春下旬藤原定家撰述奥書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代 1209
検索年代
解説文:  藤原定家一一二-一四一)が、万葉集古今集後撰集拾遺集後拾遺集五つ歌集から和歌あるいはその歌句を抜き出したもので、本帖はその承元三年一二〇九)三月藤原定家自撰になる原本である。
 体裁綴葉装表紙欠き、帖首に「、古/後、拾/後拾等/詞抜書云々墨書する紙片江戸時代中期筆)を糸で縫い付けている。内題はなく、扉紙に「万葉集」以下五つ歌集名を掲げ本文は首に「万葉集巻第一」として、以下五歌集巻次に従って和歌あるいは歌句を抜き書している。本文は半八~一〇行、引用歌句の上欄外には本文同筆朱書で「旅」「名所」「」等、その歌句の部類標記するが、この標記万葉集および古今集の巻第十六までに存して、以下にはない。抄出歌は総計三〇〇〇首に及び、また文中藤原定家筆の歌句の書入れがあり、この書入れは特に万葉集部分多く、またそこには朱書部類標記はない。
 帖末には、藤原定家の筆で、
 「為備忽妄馳筆書之、
 是為至愚一身也、専
 為他人無益歟、深禁外見
 承元三年暮春下旬
 羽林枯木花押)」
奥書があり、本帖が承元三年暮春三月下旬に、定家備忘のために書いたのであることを明らかにしている。ただし本文筆跡定家のものではなくその周辺の者に書かせたものと考えられる
 本帖は定家が、作歌の際の参考にし、あるいは典拠とすべき歌句を抄記して自らの手控としたもので、定家自身評語等はないが、その歌学【かがく】を知る上で注目すべきものである。なお、本書伝本として、この承元三年本を子息の為家が書写した本の系統のものがあるが、本帖はそれに比較して定家書入れ部分異同多く、為家の書写の後も定家が本帖を所持して加筆加えたものと推定される
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  了菴清欲墨蹟  二中歴  二荒山碑文  五代簡要  五分律  五絃琴譜  五臣注文選巻第廿残巻

五代簡要

読み方:ゴダイカンヨウ(godaikanyou)

分野 歌学書

年代 鎌倉前期

作者 藤原定家〔撰〕



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「五代簡要」の関連用語

五代簡要のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



五代簡要のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS