予備免許を交付されながら開局できなかった放送局
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「かつて日本に存在した放送局」の記事における「予備免許を交付されながら開局できなかった放送局」の解説
詳細は「開局を断念した放送局一覧」を参照 西日本放送(福岡県・ラジオ局) 久留米市の財界人が開設準備を進め、1951年4月21日に予備免許を交付された(呼出符号:JOGR)が、期限までに会社設立のめどが立たず、1952年1月29日に予備免許を返上した。1953年4月14日、西日本放送として再び免許を申請、朝日新聞の協力を受け、1954年1月1日に九州朝日放送として開局を果たした。ちなみに呼出符号のJOGRは、ラジオ青森に与えられた(なお、現在の香川県を放送エリアとする西日本放送とは関係がない)。 姫路市営放送(兵庫県・ラジオ局) 姫路市長が設立発起人代表となって開設準備を進め、1952年3月7日に予備免許を交付された(呼出符号:JODR)が、市長と市議会との対立により期限までに放送施設を建設することができず、同年9月22日に予備免許が取り消された。その後、JODRの呼出符号はラジオ新潟に与えられた。 ラジオ福島(福島県・テレビ局) 1957年10月22日に予備免許を交付された(呼出符号:JOWR-TV)が、期限までに資本構成、役員構成の条件を満たすことができず、1958年4月1日に予備免許が失効した。 株式会社福島テレビ(福島県・テレビ局) 1960年11月24日に予備免許を交付された(呼出符号:JOPX-TV)が、役員問題でもめたため期限までに会社を設立することができず、1961年3月1日に予備免許が失効した(現在の福島テレビ株式会社とは別会社。その後、JOPX-TVの呼出符号は、現在の福島テレビ株式会社に与えられた)。 ニュー徳島放送(通称:徳島放送。徳島県・テレビ局) 1969年11月18日に予備免許を交付された(呼出符号:JOTI-TV)が、期限までに会社を設立することができず、1970年4月30日に予備免許が失効した(その後、JOTI-TVの呼出符号は、鹿児島放送に与えられた)。 栃木コミュニティー放送(通称:FM蔵の街。栃木県・コミュニティ放送) 栃木市の財界・企業などの共同出資によって設立され、1993年11月1日に予備免許を交付された(呼出符号:JOZZ3AA-FM)が、1994年5月に準備不足を理由として免許申請を取り下げた。 加古川FM放送(兵庫県・コミュニティ放送) 2001年に予備免許を交付され(呼出符号:JOZZ7AW-FM、周波数82.1MHz、出力20W)、2002年度をめどに放送を開始する予定だったが、同年3月に準備不足を理由に運営会社側から免許申請を取り下げた。 エフエムつづき(神奈川県・コミュニティ放送) 2009年に予備免許を交付され(呼出符号:JOZZ3BS-FM、周波数83.0 MHz、出力15 W)、横浜市内の施設に演奏所(スタジオ)を設置するなど準備を進めてきたが、運営予定会社の社長の交代などの混乱により一度も試験電波は発射される事なく、結局公式サイトは閉鎖され、スタジオも撤収し、計画は頓挫した。
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