中期プラトン主義
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中期プラトン主義(ちゅうきプラトンしゅぎ)または中期プラトニズム (ちゅうきプラトニズム、英: Middle Platonism, 独: Mittelplatonismus) は、前1世紀から後3世紀のローマ哲学において、プラトン哲学を解釈した学派・思潮を指す。それまでプラトン主義の本流だったアカデメイア派と異なり、懐疑主義よりも独断主義の立場をとった[1]。同時代の新ピタゴラス主義と一部重なり、ともに後3世紀以降の新プラトン主義に引き継がれた。
- ^ クリストファー・ロウ著、金山弥平訳 著「プラトン」、デイヴィッド・セドレー 編 『古代ギリシア・ローマの哲学 ケンブリッジ・コンパニオン』京都大学学術出版会、2009年。ISBN 9784876987863。 176f頁
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 中畑 2007, p. 471-476.
- ^ a b c 西村 2020, p. 165f.
- ^ 松原國師 『西洋古典学事典』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 9784876989256。1211f頁。
- ^ a b c 西村 2020, p. 185f.
- ^ 瀬口 2019, p. 189.
- ^ ファーガソン 2011, p. 254-261.
- ^ 荒井献・大貫隆・小林稔・筒井賢治 編訳『新約聖書外典 ナグ・ハマディ文書抄』岩波書店〈岩波文庫〉、2022年、ISBN 978-4003382516 465-469頁(荒井献 解説)
- ^ a b c d e 中畑 2007, p. 478ff.
- ^ 西村 2020, p. 168.
- ^ 西村 2020, p. 160.
- ^ 西村 2020, p. 172.
- 1 中期プラトン主義とは
- 2 中期プラトン主義の概要
- 3 概観
- 4 特徴
中期プラトニズム
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詳細は「中期プラトニズム」を参照 ローマ帝国とポントス王国が戦った第一次ミトリダテス戦争の際にアカデメイアが破壊され、アカデメイア派の時代は終わりを告げた。それと前後して、紀元前90年ごろにはアスカロンのアンティオコスが懐疑主義を拒絶し、中期プラトニズムとして知られる時代への道を作り出した。中期プラトニズムにおいてプラトニズムは幾分か逍遥学派の、そして多大にストア派の教義と融合させられた。中期プラトニズムでは、イデアは理性的な精神に対して超越的なのではなく精神に内在的なものであって、また物理的世界は生きていて、魂の中に内在するものであるという、宇宙霊魂が提唱された。プルタルコスも著名になる以前の中期プラトニストの一人である。中期プラトニズムの折衷的な性質はアパメアのヌメニオスによるピュタゴラス主義との融合やアレクサンドリアのフィロンによるユダヤ哲学との融合に窺える。
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