世説新語における曹操とは? わかりやすく解説

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世説新語における曹操

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 03:04 UTC 版)

三国志演義の成立史」の記事における「世説新語における曹操」の解説

東晋時代成立した当時の逸話や噂を集めた『世説新語』でも曹操のずる賢さ強調される。「仮譎篇」には狡知長けた者が他人欺く逸話収められているが、曹操まつわるエピソードが多い。曹操がのどの渇き訴え兵士対し前方梅林があると騙して唾を生じさせ、渇き癒した話なども『平話』で取り入れられ、『演義』にも採用された(第21回)。また『演義第72回曹操の「自分眠っている時に人が近づくと、無意識に斬ってしまうから気をつけよ」という言葉無視した側近が、寝たふりをしている曹操布団かぶせて斬り殺されたという逸話も「仮譎篇」が由来である。 同じく第72回には曹操普段から憎んでいた小才の利く楊修処刑した逸話載せるきっかけ漢中攻略失敗した曹操つぶやいた鶏肋」という語を楊修勝手に解釈したことに曹操激怒したためであるが、それ以前から曹操楊修憎んでいた原因として『演義』ではいくつかの逸話挙げる部下に作らせた庭園見た曹操が門に「活」と一字だけ書いて去ったのを楊修が「闊(ひろい)」と看破し「庭が広すぎる」意味だと周囲解説した件、また酥(乳製品)の瓶が献上された際に曹操の上に「一合酥」と書いたのを楊修が「一人一口の酥」と解読した件などを曹操小癪思ったという。これらはいずれ『世説新語』「捷語篇」に由来する逸話である。このような逸話群により、曹操=小ずるい英雄イメージ六朝時代定着しつつあったことが見て取れる

※この「世説新語における曹操」の解説は、「三国志演義の成立史」の解説の一部です。
「世説新語における曹操」を含む「三国志演義の成立史」の記事については、「三国志演義の成立史」の概要を参照ください。

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