下座音楽とは? わかりやすく解説

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げざ‐おんがく【下座音楽】

読み方:げざおんがく

歌舞伎効果音楽。唄・合方(あいかた)・鳴り物大別され三味線笛・太鼓などを用い舞台下手の黒御簾(くろみす)の中で演奏する。幕の開閉人物の出入り、せりふその他の舞台演技効果上げるためのもの。陰囃子(かげばやし)。


下座音楽

名称: 下座音楽
ふりがな げざおんがく
芸能工芸区分 芸能
種別 歌舞伎
選択年月日 1955.03.19(昭和30.03.19)
選択要件
備考
解説文:  下座音楽【げざおんがく】は、歌舞伎舞台下手の黒御簾くろみす】の中で演奏されるのである観客もっぱら役者演じぶりだとか芝居の筋に気をとられるが、下座音楽を欠いた歌舞伎は随分気の抜けたものとなる。気を付けてみると幕あき幕切れから、人物の出入り対話の間、心理描写に至るまで巧みにその雰囲気醸成している。唄あり三味線あり、それに笛、大小の鼓【つづみ】、大太鼓おおだいこ】、太鼓釣鐘銅羅【どら】、チャッパ松虫、鈴など種々の鳴物なりもの】で工夫凝らされるが、大太鼓一つ風音波音音のしないはずの雪音まで打ち分けるあたりは目を見張らせる
 下座音楽は舞踊を主とした歌舞伎初期においては、能のように舞台上に顔を見せていた。今日のように舞台の蔭【かげ】に隠れてしまったのは、歌舞伎内容舞踊よりも登場人物対話が主になってからである。

下座音楽

名称: 下座音楽
ふりがな げざおんがく
芸能工芸区分 芸能
種別 歌舞伎
選択年月日 1964.03.24(昭和39.03.24)
選択要件
備考
解説文:  下座音楽【げざおんがく】は、歌舞伎舞台下手の黒御簾くろみす】の中で演奏されるのである観客もっぱら役者演じぶりだとか芝居の筋に気をとられるが、下座音楽を欠いた歌舞伎は随分気の抜けたものとなる。気を付けてみると幕あき幕切れから、人物の出入り対話の間、心理描写に至るまで巧みにその雰囲気醸成している。唄あり三味線あり、それに笛、大小の鼓【つづみ】、大太鼓おおだいこ】、太鼓釣鐘銅羅【どら】、チャッパ松虫、鈴など種々の鳴物なりもの】で工夫凝らされるが、大太鼓一つ風音波音音のしないはずの雪音まで打ち分けるあたりは目を見張らせる
 下座音楽は舞踊を主とした歌舞伎初期においては、能のように舞台上に顔を見せていた。今日のように舞台の蔭【かげ】に隠れてしまったのは、歌舞伎内容舞踊よりも登場人物対話が主になってからである。

下座音楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/28 19:59 UTC 版)

下座音楽(げざおんがく)とは、歌舞伎演出において、基本的に舞台下手の黒御簾の中で演奏される効果音楽である。「陰囃子」「黒御簾音楽」(略して「陰」「黒御簾」)とも呼ばれるが、陰囃子は狭義には出囃子出語りについて黒御簾の中で演奏される鳴り物を意味することが多い[1]。幕開き、幕切れ、人物の出入り、対話中または仕種の伴奏をつとめる。


  1. ^ a b c d e f g h i 服部 幸雄,広末 保, 富田 鉄之助, ed. (2000). "下座音楽 げざおんがく". 歌舞伎事典. 平凡社. pp. 167–168. ISBN 4-582-12624-3
  2. ^ a b c d e 早稲田大学演劇博物館, ed. (1969). "下座". 藝能辞典. 東京堂出版. pp. 253–254.


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