七咲学院大学 財津ゼミ
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「死幣-DEATH CASH-」の記事における「七咲学院大学 財津ゼミ」の解説
財津 太一郎(ざいつ たいちろう)〈50〉 演 - 筧利夫 七咲学院大学国際経済学の教授。ユーモアのある講義で人気がある。実は「死幣」の虜となり、自らの研究と論文の発表を目的として由夏たちゼミ生8人を「死幣」の呪いに巻き込んだ張本人。10歳の時、莫大な借金を抱えた両親がガス中毒で無理心中を図り、自分だけが生き残ったことから「死幣の謎を解き明かすのは自分の天命」だと語っている。 恋人関係にある真理に余命半年の病気を患っていると打ち明け、真理が自ら病気の治療代として「死幣」を持ってきたことによって真理を殺害してしまい、警察に逮捕される。高山と「江栗馬村の秘密とゼミ生たちは自分が守る」と約束していたが、これを反故にしたことから留置所で高山に殺害された。 三浦 智志(みうら さとし)〈22〉 演 - 山田裕貴 4年生。紳士的な好青年。グラミン銀行のような、貧困層に無担保で融資する仕組みを日本でも実現させたいという理想を掲げているが、理想が先走りし過ぎて就職活動が上手くいかず焦っている。由夏以外の周囲からの評価は低い。面接官に「自分でやってみたらいい」と起業を煽られて金銭を欲していたところ、自宅に「死幣」が現れる。1000万円以上の「死幣」を使って自身の会社「KNIGHT WILL」(ナイト ウィル。騎士の意志の意)を立ち上げる。会社が入る場所に由夏を呼び出し、彼女に告白するが、会社の象徴の騎士の像が持っていた剣に頭部を切り裂かれたことによる外傷性ショックで死亡する。 川辺 雄大(かわべ ゆうだい)〈21〉 演 - 白洲迅 3年生。陸上部のやり投選手。スポーツ特待生として入学したが、不調に陥っている。郁美と交際していたが、練習に打ち込むために別れた。この際、口実として「お前の顔が嫌いだ」と言ってしまい、郁美にコンプレックスを抱かせてしまう。世界選手権に向けての強化合宿の参加メンバーに自分より成績の悪い筒井が自費参加という形で選ばれ、自分は引退を示唆されたことから金銭を欲するようになる。部室のロッカーから現れた「死幣」120万円を使って強化合宿の参加メンバーに選ばれたが、参加するための記録会で別方向から飛んできたハンマー投のハンマーに倒された槍立台から投げ出された数本の槍に刺されたことによる心臓刺傷で死亡。 萩森 一恵(はぎもり かずえ)〈19〉 演 - 吉岡里帆 1年生。由夏、郁美とは高校時代からの友人。家庭は貧窮しており、精神を病んだ母親の夕美子と幼い弟の浩太を養うために、家族の大黒柱として学生生活の傍らアルバイトで家計を支えている。アルバイトをクビになり、残りわずかな貯金を引き出したところにコンビニエンスストアのATMから現れた「死幣」を受け取る。死幣は食費や弟の給食費、自分の洋服代、夕美子の介護施設の入居費用(450万〜500万円)に使われた。夕美子の入居の日、彼女が落とした口紅を拾い上げたところに走ってきた介護施設のワゴン車に轢かれたことによる心臓大動脈損傷で死亡。 林 絵里菜(はやし えりな)〈19〉 演 - 川栄李奈 1年生。スピリチュアルなものに傾倒しており、タロットや水晶玉などを多く購入している。ゼミ生がどんどん死んでいくことに怯えて信頼する占い師に相談したところ、助かる方法として高額な水晶を提示され、自宅のタンスから現れた「死幣」でこれを購入した。ゼミ室のロッカーの上に置かれていた招き猫が落下して後頭部にぶつかった衝撃で前のめりになり、手に持っていた水晶が首に突き刺さったことによる延髄損傷で死亡する。 灰谷 源(はいたに げん)〈19〉 演 - 葉山奨之 1年生。株取引などで資産運用も行っている投資家。傲慢な性格で、言動は他者を見下すものが多い。「ギャンブラーは大きく勝つためにあえて負けることがある」という財津のアドバイスを受け、株取引でわざと1億円の損失を出して自らのもとに「死幣」が来るように仕向けた。「死幣」の裏をかく手段として、自宅に届いた1000万円の「死幣」を電子マネーに変換することで呪いから逃れようと画策する。電子マネー化された「死幣」は株取引の他、出前の食事代に使われたが、食べ物が不味いと、ほとんど手をつけない状態で次々と出前を頼んでいた。パソコンが不可解な挙動を起こした後にリクライニングチェアから身動きできない状態にさせられ、出前した食べ物に襲われて最後はパスタを口いっぱいに放り込まれて窒息死した。 上野 真理(うえの まり)〈20〉 演 - 中村ゆりか 2年生。冷淡なところがあり、由夏たちとはあまり積極的には関わっていない。本名は高末 真理(たかすえ まり)だが、大学入学時に家を出て旧姓の上野を名乗っている。金にものを言わせる高慢な母の千尋への反発から「人は金を持つと醜くなる」と思っており、家を出た後はアパートで一人暮らしをしながらアルバイトをしていた。「死幣」の存在を聞かされても「お金で欲しいものは何もないから死幣を使うことはありえない」と言っていたが、恋人関係にあった財津が病気であると知ると金を集めようと奔走するようになる。千尋にまで拒絶されて絶望していたところ、自宅の畳の下から「死幣」が出現。財津のもとに「死幣」を持っていくが、迫ってきた照明から身をよけようと体勢を崩した財津が持っていた万年筆が首元に突き刺さり死亡する。真理は「死幣」で買うものは「財津の愛」としていた。 橘 郁美(たちばな いくみ)〈19〉 演 - 西田麻衣 1年生。由夏、一恵とは高校時代からの友人。ゼミ合宿の際に焼け焦げた一万円札を拾っており、後に死幣事件最初の犠牲者となる。かつて川辺と交際していたが破局。この際に「お前の顔が嫌いだ」と言われてしまい、綺麗になろうと「死幣」で高額な美容器具、化粧品、アクセサリーなどを購入し、300万円する整形手術の予約も入れていた。ネックレスで首を吊っている状態で遺体が発見される。その顔は美容器具による火傷で爛れていた。
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