ロバートの5つの試案とは? わかりやすく解説

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ロバートの5つの試案

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 18:11 UTC 版)

キューバ危機」の記事における「ロバートの5つの試案」の解説

18日会議ロバート・ケネディは、 1週間準備西欧諸国ラテンアメリカ諸国への通告の後に24日MRBM施設爆撃する フルシチョフへの警告の後にMRBM施設爆撃する ミサイル存在今後阻止する決意戦争決意キューバ侵攻決意ソ連通告する 政治的予備会談実施し失敗場合空爆侵攻を行う 政治的予備折衝無し空爆侵攻を行う の5つ選択肢提示したラスク1.反対し、国防省関係者は 2.に反対した。国務省関係者は 3.に賛成であったが、但し空爆前提ではなく監視強化前提であった。4.と 5.には意見無かった。 この日にソ連問題担当顧問で、後に駐ソ大使となったリュウェリン・トンプソンが出席してフルシチョフ何らかの取引目的ミサイル配備し、それはベルリン問題何らかのアメリカ譲歩引き出すためではないか、と考えてフルシチョフ交渉機会与えることが大事だ主張した。いきなり軍事行動では報復を呼ぶだけであり、その後予測制御できないとして、海上封鎖であればソ連封鎖突破しないと考えるがミサイル基地作業中止および撤去難しいとの懸念示した前日空爆反対唱えたスティーブンソン国連大使はこの日ニューヨークに戻る前に大統領文書送りキューバへの攻撃ソ連トルコベルリン報復行動に出る可能性高く結果として核戦争になると強調したこの段階で封鎖と空爆2つ選択肢残っていたが、実際二者択一ではなく海上封鎖から空爆へという考えと、どちらにせよ最後キューバ侵攻へという考えで、このエクスコム会議出席していたメンバー大半最後侵攻する必要があることを理解していた。 そして海上封鎖場合に、フルシチョフ撤去応じ代わりに要求してくる要素をさまざまに検討してトルコミサイル浮上してきた。また海上封鎖厳密に戦争行為であるので、戦争突入することなく海上封鎖法的に正当化するためにどうするか、この問題ではラスク国務長官マーチン国務次官補1947年締結したリオ条約米州相互援助条約に基づき米州機構OAS)の承認を得ることを提案し、また18日夜にミーカー国務省法律顧問が「海上封鎖」を「隔離と言い換える提案出された。 ここまで強硬に空爆主張してきた軍も最初封鎖してフルシチョフ出方によっては空爆軍事侵攻視野に入れることでその主張後退させた。そして封鎖場合撤去させるのは攻撃用ミサイルだけとすることで、この日にはケネディ海上封鎖選択に傾いた。

※この「ロバートの5つの試案」の解説は、「キューバ危機」の解説の一部です。
「ロバートの5つの試案」を含む「キューバ危機」の記事については、「キューバ危機」の概要を参照ください。

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