ユソ修道院とは? わかりやすく解説

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ユソ‐しゅうどういん〔‐シウダウヰン〕【ユソ修道院】

読み方:ゆそしゅうどういん

Monasterio de Yusoスペイン北部カルデナス川に臨む丘の下に建てられ修道院6世紀にこの地で修行した聖ミジャンにちなむ。11世紀創建され、のちに16世紀から18世紀にかけてバロック式などの混在する様式再建された。ユソは「下」「下方」の意。10世紀に丘の上建てられスソ修道院とともに1997年、「サンミジャンのユソスソ修道院群」として世界遺産文化遺産)に登録された。ジュソ修道院


ユソ修道院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 08:55 UTC 版)

サン・ミジャンのユソ修道院とスソ修道院」の記事における「ユソ修道院」の解説

下方カルデナス渓谷(Càrdenas)に、「ラ・リオハエル・エスコリアル」ことユソ修道院の堂々たる姿がある。元々は1050年建てられルネサンス様式のものだったが、1367年エドワード黒太子荒らされその後再建された。現存するもの全面的に再建されており、16世紀から18世紀ルネサンス様式ゴシック様式のものである最古部分1504年建設始まった教会で、3つの身廊を持つ後期ゴシック様式のものだが、完成したのは18世紀のものである修道院入り口1661年に手がけられたもので、レリーフには聖エミリアヌスが描かれている。これは伝説上シマンカス(Simancas)の戦いでムーア人殺しヤコブとともに、聖エミリアヌス(San Millán Matamoros,「ムーア人殺しの聖エミリアヌス」)が戦ったとされることに因んでいる。 玄関ホールは少し後れて1689年作られたもので、「諸王サロン」へと続いている。「諸王サロン」は、修道院から祝福受けた王たちの4の絵があることからそう呼ばれる主祭壇祭壇画にはエル・グレコ画派属す修道士フアン・デ・リッシ(Juan de Ricci)による17世紀の8の絵が飾られており、格子17世紀のものである教会奥には高い説教壇があり、きらびやかに飾られている。かつて教会参事会室であった18世紀聖具室には金色木像並び天井にはフレスコ画があって目を惹く回廊二階建てで、下階は非常にすばらし16世紀中葉のゴシック・フランボワイヤン様式で、教会通じ入り口きらびやかである。上階ルネサンス様式である。 小さな美術館には、ルネサンス期からバロック期のフアン・デ・リッシやムリーリョ宗教画があり、12世紀クルミ材の美し聖母像もある。美術館そばには象牙彫って作られ11世紀聖遺物2つ納められ祈祷所がある。1067年から1080年作られた聖エミリアヌスのには、人物たちの表情印象的なロマネスク様式14の板が付いている。1090年作られた聖フェリクスSan Felices)のには、厳かなビザンティン様式の5の板が付いている。これらのグランダ(Granda)によって1944年復元されたものだが、象牙の板そのもの11世紀修道院象牙細工工房によって彫られ当時のままである図書館には1800点の作品があり、最古のものは10世紀のものである。そして、Glosas Emilianenses の複製もある。また、多くコデックスインキュナブラ所蔵されており、11世紀から16世紀まで文書類の驚くほどの蓄積がある。 ユソ外観

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