モード同期とは? わかりやすく解説

モード同期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/08 09:17 UTC 版)

光学において、モード同期(モードどうき、: Mode locking)とは、ピコ秒(10−12 s)からフェムト秒(10−15 s)程度の極短パルスレーザーを発生させる技術である。例えば屈折矯正手術英語版などの分野でフェムト秒レーザーと呼ばれているレーザーはこの技術を利用している。この技術の基本は、レーザー共振器縦モード英語版同士の間に一定の位相関係を誘導することであり、これによりモード間の強め合う干渉を局所的に起こさせ、レーザーパルス列を生じさせる。このようなレーザーは「位相同期」されている、または「モード同期」されていると表現される。





モード同期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 08:14 UTC 版)

パルスレーザー (光学)」の記事における「モード同期」の解説

詳細は「モード同期」を参照 モード同期レーザー(Mode-locked laser)では、数ピコ秒から、10フェムト秒以下の極度に短い幅のレーザーパルス発振させることの出来る。これらのパルスラウンドトリップにかかる時間繰り返されるラウンドトリップにかかる時間とは光パルス光共振器構成する二つ鏡の間をちょうど1周して元の位置戻ってくるのにかかる時間である。フーリエ限界もしくはエネルギー時間の間の不確定性原理としても知られている)によって、ここまで短い時間幅のパルスはかなり広い帯域を持つ事になる。したがって、モード同期レーザー使われるレーザー媒質はそれらの広い帯域全ての光を増幅できるように、十分に広い波長帯域で利得有する必要がある。モード同期に適すレーザー媒質の例としては、チタンドープしたサファイア人工結晶チタンサファイアレーザー)が挙げられる。この媒質は、非常に広い波長帯域での利得持ち、数フェムト秒程度の非常に短い幅のパルス生成することが可能となる。 このようなモード同期レーザー幅広い分野有用である。例えば、パルス幅が極度に短い事を生かして、非常に短い時間スケール物理現象フェムト秒物理や、フェムト秒化学や、超高速科学)を研究するのに使うことが出来る。また、ピークパワーが非常に高いため、非線形光学現象例えば、第二次高調波発生、光パラメトリック下方変換、光パラメトリック発振など)を最大化する事ができるため、この用途にも有効である。また、アブレーション用途にも有用である事が知られている。[要出典]

※この「モード同期」の解説は、「パルスレーザー (光学)」の解説の一部です。
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