ミナルディ・M191とは? わかりやすく解説

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ミナルディ・M191

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 16:16 UTC 版)

ミナルディ・M191 / M191B
カテゴリー F1
コンストラクター ミナルディ
デザイナー アルド・コスタ
(テクニカルディレクター)
ルネ・ヒルホルスト
(空力ヘッド)
先代 ミナルディ・M190
後継 ミナルディ・M192
主要諸元
エンジン 1991年: フェラーリ 037 - 3.5リットル、710馬力、65度 V型12気筒
1992年: ランボルギーニ 3512 - 3.5リットル、640馬力、80度 V型12気筒 NA ミッドエンジン
トランスミッション ミナルディ製 MR108 前進6速 + 後進1速 MT
重量 505kg
燃料 アジップ
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム SCM ミナルディF1チーム
ドライバー ピエルルイジ・マルティニ
ジャンニ・モルビデリ
ロベルト・モレノ
クリスチャン・フィッティパルディ
初戦 1991年アメリカグランプリ
出走優勝ポールFラップ
20000
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ミナルディ・M191Minardi M191)は、アルド・コスタが設計したF1マシンで、1991年から1992年にかけてミナルディチームによって使用された。

M191

前年型ミナルディ・M190の後継モデルとして開発された。コスワースDFRに代わって、門外不出といわれたフェラーリV12エンジンを獲得。シーズン当初は型落ちのTipo 036、シーズン途中より最新スペックTipo 037の供給を受けた。ギアボックスは本家は7速セミAT(パドルシフト)だが、ミナルディは6速MT(レバーシフト)だった。タイヤはピレリに代わってグッドイヤーを装着。

ドライバーはピエルルイジ・マルティニと、昨年の日本グランプリから加入したジャンニ・モルビデリを起用。モルビデリはフェラーリのテストドライバーも兼務し、日本グランプリ後に解雇されたアラン・プロストの代役として最終戦はフェラーリをドライブしたため、代わってシートを失っていたロベルト・モレノが起用された。

フェラーリエンジンを搭載したことで予選・決勝と上位に食い込んだが、コスワースよりも重量が重く、マシンバランスを崩すというマイナス面もあった。ときには本家の成績を上回り、マルティニが2度4位入賞を果たして、コンストラクターズも過去最高となる7位を記録した。しかし、エンジンの使用料があまりにも高く、シーズン終了後にチームの財政が悪化したことで、1年で手放す事となった。

1992年シーズンは新型ミナルディ・M192が投入されるまでは、前年の改良型M191B(第4戦のみM191L)を使用した。エンジンはフェラーリからランボルギーニV12に変更、タイヤはグッドイヤー。ドライバーはモルビデリと前年の国際F3000チャンピオンのクリスチャン・フィッティパルディを起用した。

スペック

M191

シャシ
  • シャシ名 M191
  • タイヤ グッドイヤー
エンジン
  • エンジン名 フェラーリTipo036、037
  • 気筒数・角度 V型12気筒・65度
  • 排気量 3,500cc

M191B

シャシ
  • シャシ名 M191B
  • タイヤ グッドイヤー
エンジン
  • エンジン名 ランボルギーニ3512
  • 気筒数・角度 V型12気筒・80度
  • 排気量 3,493cc

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

シャシー エンジン タイヤ No ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 ポイント 順位
1991年 M191 フェラーリ 037
3.5リットルV型12気筒
G USA
BRA
SMR
MON
CAN
MEX
FRA
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
POR
ESP
JPN
AUS
6 7位
23 ピエルルイジ・マルティニ 9 Ret 4 12 7 Ret 9 9 Ret Ret 12 Ret 4 13 Ret Ret
24 ジャンニ・モルビデリ Ret 8 Ret Ret Ret 7 Ret 11 Ret 13 Ret 9 9 Ret Ret
24 ロベルト・モレノ 16
1992年 M191B ランボルギーニ
3512
3.5リットルV型12気筒
G RSA
MEX
BRA
ESP
SMR
MON
CAN
FRA
GBR
GER
HUN
BEL
ITA
POR
JPN
AUS
1[1] 11位
23 クリスチャン・フィッティパルディ Ret Ret Ret 11
24 ジャンニ・モルビデリ Ret Ret 7 Ret
1991年
  • コンストラクターズ7位。
  • ドライバーズランキング-位:ピエルルイジ・マルティニ(予選最高位7位1回 決勝最高位4位2回)
  • ドライバーズランキング-位:ジャンニ・モルビデリ(予選最高位8位1回 決勝最高位7位1回)第15戦まで参戦
  • ドライバーズランキング-位:ロベルト・モレノ(予選最高位18位1回 決勝最高位16位1回)最終戦のみ参戦
1992年(第4戦までの成績)
  • コンストラクターズ-位。
  • ドライバーズランキング-位:クリスチャン・フィッティパルディ(予選最高位17位1回 決勝最高位11位1回)
  • ドライバーズランキング-位:ジャンニ・モルビデリ(予選最高位19位1回 決勝最高位7位1回)

参照

  1. ^ ミナルディ・M192でのポイントも含む。





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