マーベリック登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 03:49 UTC 版)
「AGM-65 マーベリック」の記事における「マーベリック登場」の解説
1972年になると、AGM-65の初期型であるAGM-65Aが空軍に納入される。AGM-65の特徴は、弾体中央上部から後部にかけて伸びるデルタ翼や、後部に僅かにある操縦翼などAIM-47 ファルコン、AIM-54 フェニックスなどと同様の外形を採用していて小型なために、1つのキャリッジに最大3発のAGM-65を装着可能なことである。A-10では14発のAGM-65が搭載可能である。 誘導方式はAGM-62と同じくTV誘導方式で、短射程ながら運動性も良く、ベトナムで数発が試験使用されて予想以上の命中率を示した。好成績を収めたAGM-65Aは、1973年に勃発した第四次中東戦争でイスラエル国防軍に供与され、80%の命中率を記録した。良好な命中率と信頼性を示したAGM-65は、AGM-62では果たせなかったAGM-12の完全置き換えを達成し、その優れた性能から後にアメリカ海兵隊にも採用された。その後シーカーの倍率を上げたタイプや、レーザー誘導やIR シーカー搭載の全天候型、威力向上型、対艦型、CCD シーカー搭載型などの派生型が作られ、湾岸戦争やイラク戦争、イラン・イラク戦争(イラン軍が使用)などで使用された。また、ユーゴスラビアに供与されたAGM-65はクロアチア独立戦争やボスニア・ヘルツェゴビナ内戦においてユーゴスラビア連邦空軍(および後身のセルビア空軍)が使用していた。
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