マクロラブダス(メガバクテリア)症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 14:16 UTC 版)
「セキセイインコ」の記事における「マクロラブダス(メガバクテリア)症」の解説
マクロラブダスは真菌の中でも子嚢菌の一種であり、学名はMacrorhabdus ornithogaster、通称Avian Gastric Yeast(AGY)と呼ばれる。かつては巨大な細菌と考えられメガバクテリアと呼ばれていた。セキセイインコ以外にも、鳥類一般に広く保菌されている事が知られているが、セキセイインコなど一部の鳥で重篤な症状が生じる傾向がある。不定期の潜伏期間を持ち、長い場合は年単位である。代表的な症状として嘔吐、膨羽、傾眠、体重減少、黒色便、食欲低下などが挙げられるが、いずれも必発症状ではない。糞便の顕微鏡検査によって診断される。治療は抗真菌剤の経口もしくは注射による投与であるが、薬物耐性を持つAGYもあり、効果が見られない場合には薬剤の変更を試みる必要がある。AGYは真菌であるため抗生剤は効果を持たず、抗生剤を単独使用した場合、菌交代症や免疫低下によって最終的に悪化する可能性がある。
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