ポリエステル系繊維
テレフタル酸と二価アルコール(エチレングリコール)をエステル化して製造された、長鎖の合成高分子(ポリエチレンテレフタレート=PET)を繊維状にしたもの。高強度、熱安定性、低収縮性、耐候性、耐薬品性に優れ、羊毛類似の性質を有する。この繊維はナイロンに引きつづいて登場したもので、イギリスICI(IMPER1AL CHEMICAL INDUSTORIES PCL)で生産が始められ、その後大きく発展した。とくに日本では、革新的製糸技術により新合繊と呼ばれる合繊時代を築いた。テトロン(帝人、東レ)、テリレン(ICI)、ダクロン(デュポン)などの商品名で広く使われている。現在使用されている合成繊維は多種あるが、このポリエステル系(ポリエステル繊維)、ポリアミド系(ナイロン)およびポリアクリロニトリル系(アクリル繊維)が主流となっている。用途はタイヤコード、カーペット、織物、衣服など広く用いられている。
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