ビウレットとは? わかりやすく解説

ビウレット【biuret】

読み方:びうれっと

尿素セ氏160度くらいに熱すると得られる結晶アルカリに溶かして硫酸銅水溶液加えると赤紫色呈する。→ビウレット反応


ビウレット

分子式C2H5N3O2
その他の名称ビウレト、ビウレット、イミドジカルボンジアミド、Biuret、Carbamylurea、Imidodicarbonic diamide、Carbamoylurea、アロファナミド、Allophanamide、アロファンアミド、ウレイドホルムアミド、Ureidoformamide、1-Carbamoylurea
体系名:カルバモイル尿素カルバミル尿素、1-カルバモイル尿素


ビウレット

タンパク質窒素源として羊や牛の飼料添加される硫酸銅を含む強アルカリ溶液では銅イオンキレートによって紫色呈色する。

変性させたタンパク質主鎖側鎖がビウレットのように銅イオンキレートすることによって定量する方法Biuret法と呼ばれる

名前Biuret,
Carbamylurea
ビウレット

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ビウレット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 09:14 UTC 版)

ビウレット
識別情報
CAS登録番号 108-19-0
KEGG C06555
特性
化学式 C2H5N3O2
示性式 (CONH2)2NH
外観 無色固体
融点

186–189 (分解)

出典
Oxford University
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ビウレット (: biuret [bjərɛt]) は、有機化合物尿素が2量化した構造をもつ。

常温常圧では白色の固体で、熱水に溶ける。186-189℃で分解。尿素を融点以上で加熱すると、アンモニアが分子間脱離してビウレットが生じる。

2 CO(NH2)2 → (CONH2)2NH + NH3

特性基

「ビウレット」(bi- + urea + -‎et)は特性基として R-NH-CO-NR'-CO-NH-R'' という構造をもつ化合物の一般名としても使われる。ビウレット化合物はイソシアネートの3量化によっても生成する。例としてはウレタン樹脂などで用いられる1,6-ヘキサメチレンジイソシアネートの3量体であるHDIビウレットがある[1]

ビウレット反応

ビウレットは銅(II)イオンに配位し、六員環のキレートを作る。このとき鮮やかな赤紫色を呈する。[2]

ビウレット反応は、タンパク質の検出に用いられる一つであり、タンパク質とビウレット化合物がに対して同じ呈色をすることから命名されたものである。試薬としてビウレット化合物を使用するわけではない。

出典

  1. ^ http://www.osha.gov/dts/sltc/methods/partial/pv2030/2030.html
  2. ^ Pragmatic Chemistry 有機化学編 アミノ酸

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