バール形式とは? わかりやすく解説

バール形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/17 08:46 UTC 版)

バール形式(バールけいしき)は、中世ドイツで使われた楽曲形式(独語Barform)。「バール」は中世ドイツ語で簡単な歌唱形式のことである。基本的に2つの要素しかなくA(前節)-A(前節繰り返し)-B(後節)の三部で成立する。中世ヨーロッパ吟遊詩人の歌唱に起源がみられ、音楽に形式を求める上で記録が残っている中では最古に近いもの。


  1. ^ Lexikon des Mittelalters. Bd. I. München/Zürich: Artemis 1980 (ISBN 3-7608-8901-8), Sp. 1426-1427. - Lexikon des Mittelalters. Bd. VI. München/Zürich: Artemis & Winkler1989 (ISBN 3-7608-8906-9), Sp. 486-488.
  2. ^ Jacob und Wilhelm Grimm: Deutsches Wörterbuch. Band I. Leipzig (S. Hirzel) 1854. = Nachdruck Band 1. München (Deutscher Taschenbuch Verlag) 1984 (ISBN 3-423-05945-1). Sp. 1121.


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バール形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/12 14:13 UTC 版)

マイスタージンガー」の記事における「バール形式」の解説

マイスタージンガー詩型は「バール形式」による。バール(bar)は、A-A-B3部構成基本となる。複数からなる詩節(strophe)」Aをシュトレン(stollen)と呼びシュトレン二つ並べることにより行数韻律押韻パターンとも同型A-Aを「アウフゲザング(Aufgesang)」と呼ぶ。詩節Bは、それまでとは異なる形で「アプゲザング(Abgesang)」と呼ぶ。歌全体は、バール(A-A-B)の3連、ときには5 - 7連で構成するまた、ゲゼッツ(Gesätz)は、詩節まとまりのことである。なお、アウフゲザングを指してゲゼッツとする場合もあり、ニュルンベルクタブラトゥーアでは、A-A-B構成によるバールをゲゼッツとし、詩全体バール称するなど、この語の用法に関して曖昧さ見られるシュトレン(A)とアプゲザング(B)行数規定については諸説あって一致しない。ただし、ニュルンベルクタブラトゥーアには明文規定がないものの、6行以下は「過小調べber-kürzter Ton)」、全体100行を超える詩は「過大調べ(Über-langer Ton)」として認められなかった。

※この「バール形式」の解説は、「マイスタージンガー」の解説の一部です。
「バール形式」を含む「マイスタージンガー」の記事については、「マイスタージンガー」の概要を参照ください。

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