バローロのあるランガ地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/18 23:54 UTC 版)
「ピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラート」の記事における「バローロのあるランガ地区」の解説
ランガもランゲもピエモンテ語では、ある種の丘を意味する。ランゲ地方はアルバの南に広がる丘陵地帯で、石灰岩の土地が泥土に覆われている。 バローロはコムーネの名前であるとともに、その一帯で生産される最高級ワイン(DOCG)の名前でもある(便宜上、コムーネの方は「バローロ村」と呼ぶ。以下の類似のケースでも同様)。バローロは19世紀に「ワインの王であり、王のワイン」と讃えられた赤ワインで、今なおイタリアワインの王と位置づけられる。バローロに使われるブドウはネッビオーロで、その名は霧(ネッビア)に由来する。ブドウの果皮を覆うブルームが霧のようだからとも、霧の出る時期に収穫するからとも言われる。いずれにせよ、収穫前のネッビオーロの畑は霧に覆われ、幻想的な光景を作り出す。ワイン愛好者の観光地となっており、村内の城はかつてファレッティ男爵のものであった10世紀建造の城で、現在はワイン博物館があり、ワインオープナー博物館および州立エノテーカが隣接する。 構成資産として特筆されるのは、バローロを生み出す一帯のブドウ畑が、「ピエモンテのブドウ畑のエンブレム的な部分を構成している」点である。
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