バルト海での活動
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「ローン (装甲巡洋艦)」の記事における「バルト海での活動」の解説
ラインハルト・シェア提督は、ローンや第3偵察群のほかの装甲巡洋艦は低速で装甲も不十分であることから、北海での作戦に適さないと判断した。そのため、1915年4月からローンはバルト海で活動し、幾度か砲撃任務に従事した。5月11日、イギリス潜水艦E9がリバウへ向かう途中のローンなどを発見した。リバウは少し前にドイツ陸軍によって占領されていた。E9は5本の魚雷を発射し、2本がローンの艦尾近くを通過し残りも外れた。 1916年6月20日から22日まで、フィンランド湾沖に機雷を敷設する敷設巡洋艦アルバトロスを装甲巡洋艦プリンツ・アーダルベルト、プリンツ・ハインリヒとともに護衛。同月末、ローンは再びアルバトロスの護衛として出撃した。ローンは6月30日にアルバトロスおよび水雷艇5隻とともにダンツィヒから出撃し、途中で軽巡洋艦アウクスブルク、リューベック、水雷艇2隻が合流。アルバトロスが機雷敷設を終えると部隊は帰路についた。その途中でローンとリューベック、水雷艇4隻は他5隻と別れリーバウへ向かった。7月2日、アルバトロスなどがロシアのロシアの装甲巡洋艦バヤーン、アドミラール・マカーロフ、防護巡洋艦ボガトィーリ、オレークに攻撃され海戦が発生、アルバトロスは損傷してゴットランド島に座礁した。ローンなども戦場へ向かいロシアの巡洋艦と交戦したが、途中でドイツ側が反転し、ロシア側も弾薬不足を理由に撤収した。次いでロシアの装甲巡洋艦リューリクが現れローンなどと交戦したがドイツ側に継戦の意思は無く海戦は終了した。 8月10日、ローンと装甲巡洋艦プリンツ・ハインリヒはソルベ半島Zerelのロシア軍陣地を砲撃した。また、ドイツの巡洋艦はZerel沖に停泊していた数隻のロシア駆逐艦を不意打ちし1隻に損害を与えた。
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