バチスカーフについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 09:55 UTC 版)
「オーギュスト・ピカール」の記事における「バチスカーフについて」の解説
ピカールが発明した深海潜水艇は、バチスカーフ(Bathyscaphe)と呼ばれる。細長い船体に海水よりも密度が小さいガソリンを搭載して浮力をつけたもので、ガソリンは水圧によって潰れないという利点があった。沈降時は鉄のおもり(バラスト)をつけ、浮上時はそのおもりを捨てるようになっていた。 最初にピカールが製造したバチスカーフであったFNRS-2は1948年、無人での試験潜航の際に事故を起こしたのち資金難によりフランス海軍に売却され、1953年にFNRS-3に改造後、1954年2月にジョルジュ・ウオ (パイロット) とピエール・ウィルム(Pierre Willm)(技術者)はダカール沖160マイルの大西洋で深度4050mに到達した。ピカールはこれとは別に、1953年、新たにバチスカーフ・トリエステ号を製造し、これは1958年にアメリカ海軍に買い取られた。 1960年、トリエステ号にピカールの息子のジャックらが搭乗しマリアナ海溝チャレンジャー海淵に達した。 詳細は「バチスカーフ」、「FNRS-2」、「FNRS-3」、および「トリエステ (潜水艇)」を参照
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