ハチワレとは? わかりやすく解説

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ハチワレ

別表記:はちわれ鉢割れ八割れ

ハチワレとは、ネコ)の被毛毛色頭部の額から鼻筋沿って「八」の字に開くように境目形作っている柄のこと、または、そのような毛色のことである。種を問わず発現する毛色もさまざまであるが、特に白黒2色のネコはハチワレ柄の率が高いとされる

白黒のハチワレ多くは「頭側が黒」で「鼻の辺りが白」という色の構成になっている白黒のハチワレは胴(背)が黒く足が白い柄となることも多く、そのために「靴下」と呼ばれたりする場合も多い。

「ハチワレ」の語源

「ハチワレ」という呼び名は元々「鉢割れ」に由来する。「鉢」は頭蓋意味する頭部で(柄が)割れたようになっているためであろう。しかし「鉢割れ」という言葉いかにも縁起が悪いかつてはハチワレ猫を飼うことも忌まれたいたという。

鉢割れ」を忌み言葉として避け代わりに末広がりの「八割れ」と表記することもある。今日ではカタカナひらがな表記一般的となっている。

犬の場合

ネコと同様イヌ)の毛の柄についても「ハチワレ」という表現用いられる犬種は特にコーギーがハチワレ柄のハチワレになる率が高いとされる

はち‐われ【鉢割れ】

読み方:はちわれ

犬・猫の額の斑が、鼻筋を境に左右に分かれているもの。飼うのを忌むことが多い。

オナガザメ科海水魚全長4メートル以上になり、後頭部から胸びれの方へ走る溝がある。南日本から熱帯分布練り製品原料


ハチワレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 09:55 UTC 版)

ハチワレ
ハチワレ
A. superciliosus
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: ネズミザメ目 Lamniformes
: オナガザメ科 Alopiidae
: オナガザメ属 Alopias
: ハチワレ A. superciliosus
学名
Alopias superciliosus
Lowe, 1841
英名
Bigeye thresher
ハチワレの生息域

ハチワレ(八割、Alopias superciliosus,Bigeye thresher)は、ネズミザメ目オナガザメ科に属するサメ。世界中の暖かい海に広く分布する。水深100mより深い場所に多い。最大全長4.9mに達し、その半分を尾鰭が占める。頭の後ろに「八」の字状の溝があり、他のオナガザメ類との区別が可能である。内温性で体温調節を行う。サバなど浮魚類を尾鰭で打ち、捕食する。卵食型の胎生。2-4尾の子どもを産む。マグロ延縄などで混獲され、肉や鰭、皮などが利用される。成熟に約10年かかり、産む子どもの数も少ないことから、生息数は減少している[1]

分布

世界中の熱帯から温帯海域の沿岸から外洋まで広く分布するが、詳細は限定的にしか分かっていない。海表面から水深500m以深の中層まで見られる。多くは100m以深にいる[2]

形態

最大で全長488cm、体重363.8kg[3]。オナガザメ類に特徴的な長い尾鰭をもち、全長の半分を占める。目は非常に大きい。頭部後方背側に切れ込みがあり、上から見ると「八」の字に割れているように見えることが名前の由来になっている。背側の体色は金属光沢のある灰色、メタリックグレーで褐色や紫色がかっていることもある。腹側は白色。両顎歯はほぼ同形。縁が滑らかな三角形で、先端はやや口角を向いて曲がる。

生態

他のオナガザメ2種に比べてやや深い場所に現れる。日周鉛直移動を行う。奇網により体温調節を行い、周囲の海水温よりも体温を恒常的に高く保つ。餌生物はサバニシンカジキ(幼魚)などの浮魚類、甲殻類頭足類など。尾鰭で獲物を叩いて気絶させる。

胎生。胎仔が子宮内で未受精卵を食べて育つ卵食型。妊娠期間は12ヶ月、産仔数は2-4尾で通常2尾[1]。雄は270-288cm、9-10歳、雌は332-356cm、12-14歳で成熟する[4]。産まれたときのサイズは全長64-140cm[1]

人との関わり

人に対して危険性はない。主にマグロ延縄で混獲される。肉質は上等ではないが、フィレ、燻製、干物、塩漬けなどで消費される[4]。鰭はフカヒレ、皮は皮革製品に加工される[4]

2019年1月18日、五島市三井楽町の白良ケ浜海水浴場にて、打ち上げられた死亡している個体を地元の者が発見した。体長は3.95m、そのうち尾びれは1.82mある個体だった[5]

参考文献

  1. ^ a b c d Amorim, A., Baum, J., Cailliet, G.M., Clò, S., Clarke, S.C., Fergusson, I., Gonzalez, M., Macias, D., Mancini, P., Mancusi, C., Myers, R., Reardon, M., Trejo, T., Vacchi, M. & Valenti, S.V. 2007. Alopias superciliosus. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 29 June 2011.
  2. ^ Leonard J. V. Compagno (2002) "Sharks of the world: An annotated and illustrated catalogue of shark species known to date" Volume 2, Food and Agriculture Organization of the United States. pp.83-85
  3. ^ Alopias superciliosus Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2011.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (06/2011).
  4. ^ a b c Biological Profiles:Bigeye thresher Florida Museum of Natural History Ichthyology Department.
  5. ^ 五島の砂浜に珍魚「ハチワレ」 住民驚き 長崎県”. 西日本新聞 (2019年1月30日). 2019年1月31日閲覧。


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